日の出や日の入の時刻は、ふつうに考えると、東よりも西の地域のほうが遅い、と思う方が多いのではないでしょうか。もし太陽が1年中真東から出て真西に沈むのでしたら、東にある地域から順に日の出・日の入を迎えます。 しかし、日の出・日の入が同じ時刻になる地域を結んだ図を作ってみると、冬至の頃は、南東から順に日の出を迎え、夏至の頃は、南東から順に日の入を迎えることがわかります。それは、季節によって太陽がのぼる(沈む)方角が異なるからです。夏は真東よりも北寄りからのぼり、冬は真東よりも南寄りからのぼってきます。日の入の場合は、夏は真西よりも北寄りに沈み、冬は真西よりも南寄りに沈みます。 以上のような理由により、例えば、札幌と京都を比べてみると、冬至の頃は、京都のほうが少し日の出が早くなり、夏至の頃は、京都のほうが日の入が少し早くなるのです。下の図を見てみると、春分・秋分の日以外は、必ずしも、西にある地域
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