鎌倉市植木にあるマンションの一室に猫54匹が放置され、飼い主から要請を受けた市民団体などが保護していることが23日、分かった。飼い主は25日までにマンションから立ち退かなければならないという。藤沢市内の民家でも33匹が見つかり、保護した猫は87匹に上る。ボランティア宅などに分散して一時保護されており、団体は里親を探している。 県の登録ボランティアで、「たんぽぽの里」(相模原市中央区)代表の石丸雅代さんによると、飼い主の女性から19日、「多頭飼いをしているが、臭気から苦情が出るようになった。力にすがらなければならない」というメールが同団体にあり、同日にマンションを確認すると、ふん尿や猫の毛が散乱しハエが飛び回る3LDKの室内から数十匹の猫が見つかった。 石丸さんが県内の市民ボランティアに呼び掛け、翌20日から猫の運び出し作業を実施。約30人が室内からの保護や動物病院への搬送などに奔走し、