次期主将候補は、ジェラードかパーカーが有力。しかしカペッロが信頼を寄せていたように、テリーのキャプテンシーは絶大。後任は求心力を発揮することができるのか 英国時間2月8日夕刻、ファビオ・カペッロがイングランド代表監督を辞任した。 同夜のBBCテレビが、「ノー・マネージャー、ノー・キャプテン」とニュースを伝えたように、代表キャプテン降格を巡る権威の衝突が招いた監督退任だった。 イングランド・サッカー協会がジョン・テリーにキャプテン降格を命じたのは、その5日前のこと。テリーには、昨年10月のリーグ戦で、QPRのアントン・ファーディナンドに対する人種差別発言の疑いが持たれていた。試合映像を見た一般市民からの通報により、チェルシーのキャプテンは社会秩序法違反で警察の捜査対象となり、12月には起訴処分を受けた。当初、今春までに決着がつくと思われた裁判は、今月1日に被告側の申し立てが認められて7月9日