大阪のシンボル・通天閣のお膝元の「新世界」(大阪市浪速区)の地元商店主らが、幸福の神様で知られる「ビリケンさん」の初代像の写真を探している。文献には1世紀前に実在していたとの記述はあるが、写真は見つかっていないという。通天閣では今年7月の新世界誕生100周年に合わせ、金髪姿の3代目ビリケンさんが登場予定だ。店主らは「記念の年に親子3代を勢ぞろいさせたい」と意気込んでいる。【深尾昭寛】 写真を探しているのは、酒店経営の上杉和功さん(49)らがつくる街おこしグループ「新世界てんこ盛り倶楽部」。00年に新世界の歴史などを伝える地元商店街のホームページを開設したのをきっかけに、初代の写真がないことを知り、探し始めた。07年7月、地域新聞(現在は休刊中)の創刊号で初代に関する情報を募集。図書館などを訪ね回ったが、有力情報はなかった。 初代は1912(明治45)年、内国勧業博覧会の跡地にできた新世界の