宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、古川聡飛行士が責任者を務めた研究に不正があった問題で、山川宏理事長を厳重注意とするなど3人の処分を発表した。処分は1月10日付。古川氏の処分は明らかにしていない。古川氏は12日に会見する。 山川理事長のほか、鈴木和弘副理事長を厳重注意、有人宇宙技術部門担当の佐々木宏理事を訓告処分とした。 山川理事長は「研究チームによる杜撰なデータ管理や研究マネジメントの不全により研究データの信頼性が損なわれ、研究全体の科学的価値が棄損され、また組織に対する信頼を失わせる事態を招くこととなりました。研究機関の長としてその責任を果たせなかったことを深くお詫び申し上げます」などとコメントした。 不正があったのは茨城県つくば市の宇宙基地を想定した閉鎖環境施設で平成28~29年に行われた実験。研究者2人がデータを書き換えるなどの捏造や改ざんを行った。