あの“ニッチな商品”の世界 多くの人が昔からその存在を知っているにもかかわらず、意外にフォーカスされる機会の少ない数々の「名品」と、それらを作る知られざる業界大手企業を紹介する。 バックナンバー一覧 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、今年は全国各地で祭りが中止となった。そんな祭りの風物詩といえば「金魚すくい」だが、すくうときに使うあの道具の名前をご存じだろうか。昔からその存在は知っているが、意外にもフォーカスされる機会の少ない“名品”を紹介するシリーズ、第2回は堀田プラスチック工業の「ポイ」だ。(フリーライター 岡田光雄) ポイは強度が命 全国大会でも使用 水中を余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)と泳ぎ回る金魚たちを捕まえようとするも、すんでのところで和紙が破れて逃げられてしまい、歯をきしませた思い出はないだろうか。あの名勝負を演出してくれるのは、円形の枠に硬すぎず柔らかすぎない絶妙