東京都は11日、東京・銀座のフグ料理店「ふぐ福治」で食事した都内の女性(35)が唇のしびれや頭痛を訴え、一時入院したと発表した。中央区保健所は女性が有毒の肝臓を食べていることからフグによる食中毒と断定し、営業停止などの処分を予定。東京都も行政処分を検討している。 同店によると、ふぐ福治はレストランやホテルの格付け本「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2011」で二つ星に選ばれた。店は取材に対し「お客さまを裏切って申し訳ない。真摯に反省している」としている。 都によると、女性は10日午後8時ごろから飲食。知人男性と一緒にトラフグの肝臓を使った「肝ポン酢」を食べた。午後10時半ごろから食中毒症状を訴えて渋谷区の医療機関に入院。11日朝、退院した。「肝ポン酢」はメニューになかった。