言葉遊びであり、思考実験でもあるんですが、だからといって無駄ではないと思います。 大雑把に状況を定義します。 「空気を読めるA」と「空気を読みたくないB」がいて、Bはなにがあっても空気を読みたくないわけですが、空気を読めるAはBに対して「空気を読め」と注意したとします。 果たしてAはBの「空気を読みたくない空気」を本当に読めてると言えるのか? ってことです。 この思考実験の肝は、「空気を読むのが善であり正しい」という観念を無批判に取り入れていいものかどうか、ということだと思います。Aの行動の正当性は、「空気を読むことが必要であるという大前提をまず受け入れる」ことを要求するからです。 その前提がない限り、Bが空気を読まないことを批判する根拠はありません。そうしたいからそうしているのであれば、Aが空気を読みたくてそうしているように、Bは空気を読みたくないからそうしているだけです。 それはただの