小説を書く上で、学ばなければならないことが二つある。一つは、読み手を引き込まずにはいられないような、おもしろい物語の作り方。そしてもう一つは読み手を納得させるための文章技術である。そのいずれかが欠けても、「いい小説」にはなり得ない。 ここでは、物語の組み立て方について説明していく。 新人賞応募作の基本 アイディアを形にする 物語の設定 起承転結 人物の登場 作中の出来事 31の機能 伏線 プロットを立てる 新人賞応募作の基本 〜「おもしろい」だけではNG プロの小説家になろうと思った場合、誰もが思いつく手段が「新人賞への応募」である。日本にも、伝統的なものから最近開設されたものまで様々な新人賞があるが、そういった賞で大賞を受賞することができれば、自分自身の自信にもつながる上、「大賞受賞作」というだけで相当な宣伝効果も期待できる。 そのような中、応募作を創るに際して留意しておきたいのが