3月が最も厳しかった ――現在も人手不足は続いているのか? 昨年2月以降、採用媒体でアルバイトの募集をかけても、反応がこれまでの半分に落ち込んだ。これはアベノミクスの効果が具体的に出始め、為替が円安に振れて輸出産業が好調になり、有効求人倍率が1を超えだしたタイミングと重なる。このころからアルバイトの動きが悪くなって、採用が難しくなった。 特に顕著になったのが今年の3月だ。例年、学校の卒業などの関係で3~4月はいちばん入れ替わりが激しい。従来であれば、3月に卒業する方がいる一方、4月から大学生になる人がいる。子供さんから手が離れて、働く時間ができる主婦の方もいる。この方々がだいたい3月から仕事を探しながら、うまい具合につながっていた。 だが、今年の3月は新規で働く方が非常に少なく、卒業で辞める方の穴が埋まらず、ワタミ全店で1万2500人までアルバイトが減った。3月の中旬からこの傾向が始まって