会社への信頼感はみんなの行動を変える。姑息なこと、卑屈なこと、自分さえよければいいという格好悪いことをしなくなった。「私は今日5人のお客様を感動させたぞ」と家族に言える方が格好いいと分かってきたからだ。 言い方を変えれば、社会の中で自分たちの有り様をそれぞれの立ち位置で考えるようになってきている、ということだ。 “会社が良くなる”生き方の美学 毛利春夫専務(当時、現在は副社長)は「男たるもの紳士でなくてはならない」「人間たるもの」「上に立つ人間たるもの」こうだろう、と事あるごとに言っている。男性メンバーは皆、九州男児、人からあこがれられる男になりたい、と本気で思うようになっている。 生き方の美学を経営者が説く。経営者を本当に尊敬していなかったら、単なるきれい事にしかならないのだが、カローラ大分では社員がその美学を共感できる行動規範として共有するようになってきている。 「紳士であれ」の中身は