この本は日本カメラ博物館の売店で見つけました。売店の限られたスペースの中で並んでいるには何か理由があると思い、著者略歴を見ると、ニコンに長年勤めた後、現在は大学で教えているという豊田堅二さんという方でした。 もともと、なぜカメラのしくみに興味を持つようになったかといえば、 デジイチを使うようになってから、絞りやシャッター速度といったパラメータに気を使うようになった割に、そのしくみをちっとも理解していないのはいかがなものか、と思い始めたためです。 これはちょうど、プログラミングで「a() という関数を使えば A という結果が得られるが、そのしくみはわからない」という状態でプログラムを書いているのと似ているかもしれません。求める結果が得られればそのしくみを知らなくても多くの場合、困りませんが、しくみを知っているのと知らないのでは大違い、という場合もあります。 というわけで、『カメラのしくみ』を