京都府警の警部補が9日に万引の容疑で逮捕され、府警の逮捕者は今年に入って計6人と、記録の残る平成10年以降では最悪となった。 個別の逮捕容疑では、職務と密接に関連した悪質なケースも。6月には、特殊詐欺対策を通じて知り合った高齢者から現金1000万円超をだまし取ったとして巡査長が詐欺容疑で逮捕され、今秋には容疑者に逮捕予定日を漏らす見返りに現金200万円を受け取った加重収賄容疑で、別の巡査長が逮捕されている。 身柄拘束には至らなかったが、公文書毀棄(きき)容疑などで7件計9人の警察官が書類送検されており、歯止めがかからない状況だ。 「再発防止に向け、やるべきことをやるしかない」と府警幹部。不祥事が続発する背景には、本人の規範意識の欠如に加え、幹部が部下の身上を把握しきれず問題の芽を早期に摘み取れない体質があるとみられる。府警は研修や勉強会などを通して職員間の意思疎通を密にしたい考えだが、実効