平成28年に静岡県で元同僚の須藤敦司さん=当時(62)=や、知人の出町優人さん=当時(32)=を殺害し遺体を浜名湖周辺に遺棄したとして、強盗殺人や死体損壊・遺棄などの罪に問われた浜松市北区の宅地建物取引士、川崎竜弥被告(34)の裁判員裁判初公判が16日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)で開かれた。両事件について川崎被告は「黙秘」とだけ答え、弁護側は「犯人性を争う」として無罪を主張した。 検察側は冒頭陳述で、「川崎被告が事件後、友人らに須藤さん殺害をほのめかしていた」と説明。被告の実家から須藤さんの免許証や携帯電話、須藤さんのものとみられる血痕が付いた台車が見つかっていたことなどを明らかにした。弁護側は「川崎被告は当時実家に住んでいて金には困っておらず、須藤さんを殺害する理由がない」と反論した。 起訴状によると、川崎被告は28年1月29日ごろ、浜松市西区のマンションで須藤さんを殺害してキャッシュカ