千葉県茂原市の椎野芳子さん=当時(85)=が昨年2月、自宅で殺害された事件で、住居侵入と強盗殺人の罪に問われた少年3人のうち、当時18歳で土木作業員だった少年(19)に対する裁判員裁判の初公判が15日、千葉地裁(川田宏一裁判長)で開かれ、少年は起訴内容をおおむね認めた。 起訴状によると、少年らは共謀して、昨年2月26日午前1時15分ごろ、椎野さんの自宅に侵入して椎野さんを脅迫して現金1万2千円を奪った上、椎野さんの首を包丁で刺して殺害したとしている。 初公判で少年や弁護側は、椎野さん宅に侵入したことや殺害したことは認めたが、「お金を取ったことは分かりません」と容疑の一部を否認した。 検察側は冒頭陳述で、別の少年(17)に促され、「被告の少年が椎野さんの首を3回刺した」と述べ、「殺害の実行役という犯行の主要な役割を果たした」と指摘した。