【函館】昨年4月に函館市内のアパートの一室に火を付け、この部屋に住む無職木村仁人さん=当時(74)=を殺害したとして、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた函館市の無職斎藤栄被告(52)の裁判員裁判初公判(榊原敬裁判長)が14日、函館地裁であり、斎藤被告は起訴内容を認めた。 検察側は冒頭陳述で、斎藤被告が、意識を失うか、もうろうとしていた木村さんの身体などに灯油をまいて火を放ったとして「犯行様態は危険で悪質」と指摘した。弁護側は「(斎藤被告は、事件直前)預けていたお金を木村さんに使い込まれていたことが分かった上に、木村さんから暴力を受けた」として情状酌量を求めた。