千葉県茂原市の椎野芳子さん=当時(85)=が昨年2月、自宅で殺害された事件で、住居侵入と強盗殺人の罪に問われた少年3人のうち、殺害の実行役とされる当時18歳で土木作業員だった少年(19)に対する裁判員裁判の判決公判が24日、千葉地裁で開かれ、川田宏一裁判長は無期懲役(求刑無期懲役)を言い渡した。 判決は、犯行について「強盗には計画性があり、少年は率先して主体的に重要な役割を果たしていた。殺害の動機も身勝手で、とどめを刺すために首を包丁で突き刺す行為は残忍で悪質」と指摘。「(事件当時)少年は18歳4カ月だったが、結果は重大で刑事責任は極めて重い」として、少年法に基づく懲役10年以上15年以下の不定期刑を求めた弁護側の主張を退けた。 判決によると、少年は他の2人の少年と共謀して、昨年2月26日午前1時15分ごろ、椎野さんの自宅に侵入して現金1万円を奪い、椎野さんの首を包丁で刺して殺害した。