兵庫県洲本市の男女5人刺殺事件で、無職の平野達彦容疑者(40)=殺人容疑で送検=が捜査当局の調べに「裁判が始まるまで何も話すつもりはない」と黙秘していることが11日、接見した弁護人への取材で分かった。 弁護人は、平野容疑者の様子について「落ち着いている。ごく礼儀正しい人柄という印象だ」と述べた。 一方、平野容疑者がツイッターで、被害者や家族の写真や住所を載せて中傷する書き込み行為を、事件が発生した9日までの1週間で、少なくとも50回以上繰り返していたことも判明した。 事件前日の8日には、殺害された平野毅さん(82)とみられる写真を添付し、毅さんや家族を激しい言葉で中傷する投稿が4回あり、殺害された平野浩之さん(62)の自宅地図を示して中傷する投稿も1回あった。
兵庫県洲本市で男女5人が刺殺された事件で、神戸地検は8日、殺人と銃刀法違反の罪で同市の無職、平野達彦容疑者(41)を起訴した。地検は4月10日~8月31日、平野被告を鑑定留置し、精神鑑定をした結果、「刑事責任能力があると認めた」とした。地検は平野被告の認否を明らかにしていないが、平野被告と接見した弁護士によると黙秘を続けているという。 起訴状によると、平野被告は3月9日午前4時ごろ、洲本市中川原町の平野毅さん(82)宅で、毅さん夫妻をサバイバルナイフで刺して殺害。同7時10分ごろには、近くに住む平野浩之さん(62)宅などで浩之さん夫妻と母、静子さん(84)を刺殺したなどとしている。 毅さん夫妻の遺族は弁護士を通じ、「裁判を通じて事件の日に何があったのかを知りたいという思いなどいろいろな思いが交錯している。警察などは二度とこのような事件が起こらないよう対処してもらいたい」とコメントした。
兵庫県洲本市で男女5人が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された同市の無職、平野達彦容疑者(40)について、神戸地検が鑑定留置を神戸地裁に請求し、同地裁で認められたことが10日、分かった。決定は9日付。期間は10日から8月31日まで。 平野容疑者は事件前、インターネット上で被害者らへの中傷や意味不明の書き込みをしたり、逮捕後の調べに意味が分からないことを話したりするなどしていた。地検は当時の精神状況を詳しく調べる必要があると判断したとみられる。 平野容疑者は3月9日早朝、洲本市の自宅近くの平野毅さん(82)方と平野浩之さん(62)方に押し入り、毅さんや浩之さんら住人5人をサバイバルナイフで襲い、殺害したとして逮捕、送検された。 平野容疑者の弁護人は10日、「黙秘は続いている。コメントはない」と話した。
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