男性3人への殺人や逮捕監禁致死などの罪に問われた無職、上村隆被告(52)の裁判員裁判の論告求刑公判が7日、神戸地裁姫路支部(藤原美弥子裁判長)で開かれた。検察側は主犯格で韓国籍の無職、陳春根被告(47)=1審無期懲役、控訴=からの報酬を目当てにした犯行とした上で、「凶悪かつ卑劣な犯行」などと死刑を求刑した。判決は3月15日。 検察側は論告で「肉体的にも精神的にも屈服させ、3人の命を奪った。人間の尊厳を踏みにじる冷酷で悪質な犯行」と指弾した。 起訴状によると、上村被告は陳被告らと共謀し平成22~23年、元作業員の下山誠也さん=当時(37)=と元会社社長、前田巌さん=同(50)=を殺害。元暴力団員の厳大光さん=同(57)=を監禁し死なせたなどとされる。