亡くなった渡辺智哲さん=代表撮影 112歳で、ギネスワールドレコーズ(英国)から「存命中の世界最高齢男性」に認定されていた新潟県上越市の渡辺智哲(わたなべちてつ)さんが23日午後11時10分、老衰のため、入所していた同市内の介護施設で死去した。 渡辺さんは、1907年(明治40年)3月5日生まれ。製糖会社に入り、終戦まで台湾に勤務。帰国後は同県の出先機関で定年まで勤め、100歳を過ぎても農作業を続けた。 長男の妻洋子さん(81)によると、12日にギネスワールドレコーズの公式認定証を受け取った前後から、食事が取れなくなり、点滴を受けていたが眠るように亡くなった。「おじいちゃん頑張れ」と亡くなる直前に家族が声をかけると、うなずいたように見えたという。 洋子さんは「以前、『俺が死んだら祭りだからな』と話していた。周囲に気を配り、男らしい、誰もがうらやむ人生だった」と語った。