茨城県美浦村で平成16年1月、茨城大農学部2年の原田実里さん=当時(21)=の遺体が見つかった事件で、県警稲敷署捜査本部は2日、強姦致死と殺人の疑いで、フィリピン国籍の工員、ランパノ・ジェリコ・モリ容疑者(35)=岐阜県瑞穂市祖父江=を逮捕した。県警は認否は明らかにしていない。ほかに同国籍の男2人も事件に関与したとみて同容疑での逮捕状を取っており、今後国際手配する。 捜査本部によると、遺体に付着した微物のDNA型がモリ容疑者のものと一致した。情報提供や関係者への聴取などから、当時茨城県土浦市に住んでいたモリ容疑者が浮上、共犯関係とみられる知人の男2人を特定した。3人と原田さんの接点は現時点で不明だが、一方的に原田さんを知っていた可能性がある。 逮捕容疑は16年1月31日午前0時~6時半ごろ、美浦村周辺で被害者に暴行を加え、何らかの方法で頸部を圧迫して窒息死させたとしている。ほかに逮捕状を取