出張者「心配」マスク完売 「直前まで行くか悩んだ。仕事だからしょうがないが心配」。23日、福岡空港国際線ターミナル。福岡市の男性会社員(50)はマスク姿で北京行きの搭乗口に向かった。マスクとうがい薬を持参し、北京に3日間滞在するが不安は隠せない。出発口近くの薬局では連日、約200セットのマスクが午前中には中国人客を中心に完売するという。 中国江蘇省に駐在する会社員の岩崎浩二さん(44)は春節で一時帰国。約10日後に戻る予定といい、「そのころには収まっていればいいけど」と漏らす。 一方、福岡を5日間旅行した香港の新聞社勤務の李以莊さん(36)は「過去に重症急性呼吸器症候群(SARS)も対応しており、マスクと手洗いの徹底など、今回もどう対処すればいいか分かっている」と落ち着いた様子。 博多港や福岡、北九州両空港で検疫を実施する厚生労働省福岡検疫所は、せきや発熱症状がある場合の自己申告を呼び掛け