エジプトの首都カイロ(Cairo)で撮影されたマーヘル・アル・ゴハリ(Maher al-Gohari)さん(2008年8月7日撮影)。(c)AFP 【9月13日 AFP】エジプトでイスラム教徒として生まれた元警察官のマーヘル・アル・ゴハリ(Maher al-Gohari)さん(56)は、30年前にキリスト教に改宗した。しかし、それを公にしようと決意したのはつい最近のことだ。 ゴハリさんは今年になって、高等行政裁判所に対し、公式身分証明書の宗教欄の「イスラム教徒」を「キリスト教徒」に変更するための申請を届け出た。 エジプトでは、公式身分証明書を常に携行していなければならない。身分証明書がないと、公的なサービスが一切受けられないのだ。だが、キリスト教への改宗は、違法ではないものの、実質的には不可能に近い。 1月には、同じくイスラム教からキリスト教に改宗した男性が同様の申請をしたが、却下された。