50年にわたるアニメの進化は、実は、時代に応じた“ビジネス”からもたらされた。そして、2010年代に開拓されたアニメのジャンルとは? 評論家の藤津亮太が書き下ろす。 *** 現在の30分テレビアニメの制作費は、1話当たり1300万から1500万円ほどかかるといわれている。1クール(全13話)のシリーズなら総制作費は2億円弱かかる計算になる。では、それほどの制作費をどうやって調達・回収してきたのか。 結論から言うと、「テレビアニメ50年の歴史」とは、実は「アニメビジネスの変遷の歴史」でもある。 1950年代末から、各テレビ局は海外ドラマなどの輸入作品から、国産ソフトへと力を入れるようになった。国産アニメの登場もその一環と言える。本格的な国産テレビアニメの時代は、1963年の『鉄腕アトム』放送から始まった。 この黎明期、テレビアニメのスポンサーは玩具メーカーではなく、お菓子メーカーなどが多かっ
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