段ボールで作った「ランボルギーニ」の原寸大模型が話題を呼んでいる。制作したのは宮城県石巻市の強化段ボール加工会社「今野梱包」で、名付けて「ダンボルギーニ」。今野英樹社長(43)が「憧れの車を自分たちの加工技術でつくりたい」と社員5人とともに2年半前、小型モデルから試行錯誤で作り始めた。 今回制作した原寸大モデルは仕事の合間に6カ月を費やして完成。約500のパーツで構成、わずかに見えるエンジン部分やタイヤなど細部にもこだわった。重さ約100キロ。大人4人で持ち上げることができる。 同社は、東日本大震災で避難所となった体育館などでプライバシーを確保するパーティション用として強化段ボールを無償提供した。この「ダンボルギーニ」は23日、同県女川町にオープンする商業エリアの同社店舗で展示される予定で、今野社長は「震災からもうすぐ5年。少しでも多くの人が訪れるきっかけになればうれしい」と話す。(日吉健