新型コロナウイルスの感染拡大に伴い生活への不安が広がる中、各地で「感染を理由に自殺した人がいる」とのうわさが出回っている。毎日新聞では出元を特定できた千葉、高知、山口県の3カ所を調べたが、いずれも根拠のない流言だったことを確認した。なぜ、同時多発的に同じうわさが広がるのか。背景には、感染者をバッシングする風潮があるようだ。【浅野翔太郎、川崎桂吾】 「隣の県の40代のコロナ患者が亡くなりました(略)自宅に落書きされ、コロナで咎(とが)められ、暴言をはかれ自殺したそうです」 4月21日、福岡県内に住む男性がツイッターに書き込むと、情報は瞬く間に拡散された。男性は取材に対し、「友人から聞いた話」と前置きした上で「自殺したとされる男性は大分県に出張した際、クラスターが発生した飲食店を訪れて感染したらしい。妻からも離婚されたようだ」と話した。記者は情報の真偽を確かめるべく、当該男性が住むとされる山口
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