難民審査参与員に関する独自調査の結果を公表する「全国難民弁護団連絡会議」の弁護士ら=東京都千代田区永田町の参院議員会館で15日 全国難民弁護団連絡会議(全難連)は15日に開いた記者会見で、難民審査参与員を務める柳瀬房子さん(74)が難民認定の当否を年間約1000件審査したとみられることに対し、参与員1人平均36件とする独自調査と隔たりがあるとして「(1000件は)虚偽か、審査が適正に行われていない可能性がある」と疑問を呈した。 一方、柳瀬さんは毎日新聞の取材に「おかしな数字ではない」と反論。出入国在留管理庁は、参与員が3人1組で審査にあたることから「人によっては他の班へ応援に入ってもらうこともあり、参与員の間で担当件数に差が生じることはある」としている。斎藤健法相も5月12日の記者会見で「(柳瀬さんは)他の参与員の代わりに審理に入ることにも協力をしていただいている」と説明した。