日本将棋連盟(東京・千駄ヶ谷)は10月から、大手進学塾の栄光ゼミナールとタイアップし、連盟本部に近い施設で小学生対象の将棋スクールを始めた。 現在通う21人の小学生の中にまだ同塾の生徒はいないが、同ゼミナール将棋事務局では「将棋の出来る子供は学習能力が高い。プロ棋士の指導で礼儀作法も学んだ子供たちに、塾の存在をPRしたい」と、他地区での開講も検討している。 同ゼミナールは、有名校に合格する生徒の趣味に将棋が多いことに着目。今年から連盟の協力を得て、子供向けの将棋大会を始めた。さらに今春、有名私立高に合格した生徒の4割が将棋を趣味にしていたため、「将棋スクールを塾が支援することで、優秀な生徒が増えれば」と将棋に一層力を入れることに。 一方の連盟側も、千駄ヶ谷の将棋会館で開いている初心者向けスクールの受講生が増え、「アマ5級から初段までの中級向け教室を新設したかった」(田中寅彦・連盟常務理事)