広告業界 2011年にはインターネット広告費が7,500億円―。昨年、あるシンクタンクが発表したネット広告の試算数字である。これに対して雑誌広告は、ゆるやかに減少を続けている。100を超えるフリーペーパーやタウン情報誌で溢れる福岡のマスコミも、決して無関係ではない。ネット広告の台頭により、雑誌広告が淘汰される動きは、すでに始まっている。 ネット広告費は10年間で約220倍に膨れる 大手広告代理店によれば、日本で1年間に使われる広告費の総額は、2006年で5兆9,954億円。ここ10年間で、ほぼ横ばいである。雑誌広告に関しては、96年では4,073億円、06年では3,887億円と、若干減少しているものの、激減という状態ではない。これに対しネット広告は、96年がわずか16億円だったにも関わらず、06年には3,630億円と、約220倍も膨れ上がった。さらに、07年には4,534億円、2011年に