なりたくて本好きになったのでないから、止めたくて止められるものでもない。 活字中毒という便利な言葉があるが、スマホに魅入るのとは違うので、本中毒なのかもしれぬ。本書によると、中毒にはレベルがあるらしい。 本好きのレベル(あるいは深刻度) 本好き 50冊ぐらい家にある 読書好き 100~200冊 書豚(しょとん) 千冊くらい(家の階段にも積まれている) 書狼(しょろう) 本を並べるためだけに家を買う 書痴(しょち) 世の中に5冊だけの本を全部買い占めて、4冊を破って捨てる よかった、まだ「読書好き」で済んでる。「階段に積んでる」「床が抜けた」という話も聞くが、本のために部屋を借りたり家を買うようになれば、書物狂といっていい。だが、それは読書の本というよりも、むしろ「資料」であり「在庫」なのかもしれぬ。 これは、本が好きで好きでたまらない「本の虫」たちのエッセイ集。新刊書店、古本屋、装幀、ジャ