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数ヶ月ほど前、東京都内某所で開催された飲み会での出来事です。 横に座ったオッサンに職業を問われたので「データサイエンスを少し」と答えたら、大げさに「凄いねぇ!」と返され、羨ましそうに言われました。 「データサイエンティストなら、色んなデータ集めて、タピオカの次に何が流行るか分かるでしょ! いーねぇ、楽できて! 稼ぎ放題だ!」 冗談で言ったつもりかもしれません。それでも、オッサンの頭皮に、桃屋のラー油を染み込ませてやろうかと思うほどのイラつきを覚えました。辛そうで辛くないけど少し辛いらしいし。 「ハッハッハッ、冗談が過ぎます。データに幻想を持ち過ぎですよ!」 なんて言い返せれば良かったのですが、まだまだ人間ができていませんね。押し黙ってしまいました。そして睨んでしまった。 それにしても、なぜこんな発言が出るのでしょうか。オッサンはそれなりのキャリアを持つ人で、日経新聞も読み、社会情勢には詳し
doda X(旧:iX転職)は、パーソルキャリアが運営するハイクラス転職サービス。今すぐ転職しない方にも登録いただいています。 今の自分の市場価値を確かめてみましょう。 こんにちは、インクルージョン・ジャパンの吉沢です。 大学教授だった父をはじめとする研究者一家に生まれた血筋が影響して、とかくさまざまなビジネス手法を聞くと実際の仕事の中でそれが役に立つのか? どういう結果を招くのか? を仮説検証してみないと気が済みません。 日経ビジネスアソシエさまでもご紹介いただいた「振り返り会」や「線表による仕事管理」といった大技もさることながら、あちらこちらの記事や書籍、友人の講演会などで見聞きしたビジネスで使えそうな小技候補は、2017年だけでも実に238ありました。 「2017年に試したビジネスの小技リスト抜粋」 そこで今回は、これら数多くの小技の中で実際に非常に効果が高く、定常的に使うようになっ
Image Credit: NFX ピックアップ記事: Why Some Platforms Thrive and Others Don’t 最近、SNSで「起業家が投資家へ事業戦略をピッチする際、答えるべき型がある」というやり取りをしばしば目にするようになりました。結論から言うと「ネットワークエフェクト」「規模のメリット」「ブランド」「高いスイッチコスト」の4つが答えになります。サービスが成長するために、何を武器に戦っていくかはこのどれかを説明すれば片付くというものです。 しかしリサーチをしているなか、強固な「ネットワークエフェクト」を作り上げる4つの公式を押さえておけば、先ほどの全ての回答モデルを満たす筋道が見えると感じました。言い換えればネットワークエフェクト構築戦略さえ誤らなければ、あらゆる競合シチュエーションにおいても他社を負かせる“ディフェンス力”を獲得できると考えます。 そも
『すべての仕事は「問い」からはじまる たった1秒の「問題解決思考」』(大嶋祥誉著、SBクリエイティブ)の著者は、マッキンゼー・アンド・カンパニーで実績を残したのち、コーチングやコンサルティングの仕事を通じ、さまざまなプロジェクトにおける問題解決を手がけてきたという人物。そんなキャリアに基づいて実感するのは、「問い」の重要性なのだそうです。 忙しい日常の中では、どうしても目の前のやるべきことに追われます。 本質的なことや、自分に本当に大事なことほど、後回しになりがちになります。 そのままでは、頑張っているのにこれでいいのか、このまま進めていいのかと「モヤモヤ」が消えません。 仕事でも人生でも、今の状況を変えたいときは、 「問い」を使うことによって、状況を変えることができます。(「はじめに」より) 事実、著者が問題解決の現場でやってきたのも、「問うこと」だといいます。 「それは本当に大事なこと
画像出典:skybettingandgaming.com 前回のブログではセオドア・レビットの「ドリルを買う人が欲しいのは”穴”である」という有名な格言をもとに、相手の望んでいる本質を見抜くことがマーケティングにとってとても重要であるということを解説しました。 今回はその続きとして、自動車会社フォード・モーターの創設者ヘンリー・フォードとiPodやiPhone、MacbookなどApple製品の生みの親スティーブ・ジョブズという2人の言葉をもとに「本質を見抜く」ということについて、もう少し掘り下げて考えてみましょう。 ヘンリー・フォードはフォード・モーターを創設し、車がまだ一部の富裕層のみの高額商品であった時代に「T型フォード」という一般所得層であっても所有できる車を販売して乗用車の普及、大衆化を促進した偉人として知られています。また、ライン方式というベルトコンベヤーによる大量生産方式を確
今回はビジネスモデルキャンバスを原型に作られた、リーンキャンバスというフレームワークをご紹介します。リーンキャンバスは事業やプロジェクトの立ち上げにおいて、ビジネスモデルを検証し、改善する際に役立ちます。初心者の方でもトライできる作成例もあるので、ぜひ参考にしてみてください。 Goodpatchでは、新規サービスの立ち上げやサービス・プロダクトの改善のご相談も受けております。 ⇒【資料ダウンロード】事業アイデアを素早く検証できる「デザインスプリント」とは? リーンキャンバスは、リーンスタートアップという著書で有名な起業家のエリック・リースから応用されたビジネスモデルを一枚の図にまとめたフレームワークです。シリコンバレーでは毎年数多くのスタートアップが誕生しています。その中で事業を成功させるためには、ビジネスモデルに何か問題があったらすぐに軌道修正し、素早くアップデートすることが重要。リーン
ちょうど今から20年前の1998年、みなさんは何歳で何をしていましたか? その1998年に書かれた本で経験(Experience)が価値となり経済の中心となるという内容の本を安藤先生に教えて頂けました。興味深いのは、経験経済の先まで予測されていて興味深く一気読みしました。翻訳された本で少しわかりにくい表現もありますが、できる範囲で僕なりにまとめてみました。 新たな価値の源泉として「経験」そしてその先経験は第四の経済価値とあります。これまではサービス業に分類されていたため、存在に気づいてもらえなかった経済価値とのことで、認知・顕在化してきました。(UXデザイナーにとっては復習かもしれません) この本では経験経済の先が予測されています。 経験をカスタマイズして顧客にぴったりの経験をつくり出し、求められているものをズバリ提供すれば、企業はその人を変えるような影響を及ばすことができます。それは「人
■ はじめに エンジニアリング組織論への招待という本を読みました。 ジョブ理論 に続く名著でした。 理想に向けて、事業を最速かつ生産性高く成長させるには、「未来」と「他人」という2つの不確実性をマネジメントすることで、成し遂げられる ソフトウェア開発における不確実性のマネジメントには、不確実性に立ち向かえるチーム開発が何よりも重要である(ex. メンタリング、権限移譲、信頼関係、透明性) の2点を中心に、事業成長×組織の幸せに必要なフレームワークを提供してもらえるものでした。 ソフトウェア関連の事業やプロダクトに関わっている人(特にマネジメントしている人)は職種限らず読むと、みんな幸せになれそうなので、1人でも多くの人がこの概念に触れられるように、私なりの視点で雑多にまとめました。 (ちなみに著者の 広木さん - hiroki_daichi には個別にご連絡し、要約した本記事の公開許可は(
前回の記事では、変化が激しい現代において様々な仕事がプロジェクト化しつつあることについて述べた。本稿では、プロジェクトを率いるリーダー必携のスキルであるファシリテーション能力について、「ファシリテーション型リーダーシップ講座」の講師を務める筆者が述べる。 ファシリテーションスキルというと、会議の司会者というイメージを持っている読者も多いかもしれない。中立的な立場で会議を進めながら、うなずいたり相槌をうったりすることで発言を促していく。それもファシリテーションスキルの一つである。しかし、プロジェクトを進めるためにはそれだけでは十分ではない。プロジェクトリーダーとして重要なのは「感情のファシリテーション」であると話すのは、ある自動車会社で若くして開発主査に大抜擢されたCさんだ。 「主査」とは聞きなれない肩書きかもしれないが、自動車会社におけるクルマ作りという重要なプロジェクトのリーダーである。
レストランレビューサイトYelpでつけられたひどいレビューを仕事のタネに変えてしまう人はそうそういませんが、作家のAlexandra Franzenさんは、新著『You're Going to Survive』でそれをやってのけています。 数年前、私のパートナーでシェフのBrandonがレストランをオープンしようとしていました。私は無邪気にも「私も手伝うわ! それって大変かしら?」なんて言っていたんです。いざやってみたら、本当に大変でした。 レストランの運営は2人の共同作業により行なわれました。Brandonさんは厨房で料理を、Franzenさんはホールで接客係を担当しました。2人の店が地域のランチスポットとして評判になりはじめたころ、否定的なオンラインレビューが1つ書き込まれました。そのレビューは「過大評価されています」ではじまり、「最悪!!」などの罵詈雑言がちりばめられ、「二度と行きま
3年前にこんな話を書いたわけですが、皆さんご記憶でしょうか。 この当時は「平均への回帰」という言葉にその不毛さを託したわけですが、前回の記事に着想を得てもう少し今時っぽく論じることが出来るんじゃないかと思ったので、ちょっと書いてみようかと思います。 なお、言うまでもありませんが以下に示す例は完全に単なるシミュレーションであり、特定の事例を意味するものではありません*1。過去にデータ分析業界の内部で見聞された数々の事例の最大公約数的な部分をベンチマークとしてまとめたものとご理解下されば幸いです。またシミュレーション自体も特に数理的な厳密さを期したものではありませんので、そこもご了承あれ*2。 ビジネスの現場でよくある光景 一般に「PDCAサイクルをとにかく速く回す」のがビジネスを成功させる近道だと言われるわけです。そこで、こんなケースを考えてみます。設定としては、何かしらのeCommerce
宅配業界では拡大する需要に人員が追いつかないという状況が続いている。宅配大手のヤマトと佐川は似たような状況にあると思われがちだが、実はそうではない。 人件費増加に苦しむヤマトに対して、佐川の業績は堅調そのものだ。この差は、会社の成り立ちと基本的な収益構造の違いに起因している。1月30日にヤマトホールディングスは第3四半期決算短信を発表したが、これを機に「似て非なる存在」であるヤマトと佐川を比較した。 ヤマトの赤字の要因はアマゾンではない ヤマト運輸を傘下に持つヤマトホールディングスの2017年4~9月期決算は128億円の赤字となった。通期では黒字を確保する見通しだが、10%の営業減益となる可能性が高い。 同社はアマゾンをはじめとするネット通販事業者からの委託を積極的に引き受けることで取扱数量を伸ばしてきたが、急激な荷物の増加に現場が対応できず、業務が回らなくなるという事態が発生した。このた
ホテルを直前に予約する時に人気のあるHotel Tonightというサービスを提供しているスタートアップがこちらシリコンバレーにあります。そこでデータ分析のチームを率いているAmanda Richardsonが、スタートアップがデータを使うときによく犯す間違いをこちらの"The Four Cringe-Worthy Mistakes Too Many Startups Make with Data"という記事の中で4つにまとめていますが、今日はそちらを紹介したいと思います。これらはもちろんスタートアップに限らず、どのようなサイズの会社でも、とくに新しいデータ分析のプロジェクトを始める時によく見られる失敗パターンだと思いますが、こちらの記事では間違いだけでなく、逆にこうすればいいという提案も最後にわかりやすくまとめられているので、是非参考にしてみて下さい。 それでは、以下抜粋です。 間違い1
『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の中の人、Dainと申します。 今回はお金で買うことのできる一生モノの自己投資になる本をご紹介したい。 現金や不動産、貴金属からビットコインまで、財産は盗られたり目減りしたりする恐れがある。だが、頭の中の財産は、誰も奪うことができない。すなわち、知や教養は、いったん頭に蓄えたら、一生涯あなたのものとなるのだ。 ここでは、あなたの知となり教養となる入口として、お薦めの本を選んでみよう。とはいっても、ただ選ぶだけでは面白くない。だから、日本の知を担う大学の最高峰、東京大学に務める教師が選んだ「アンケート・東大教師が新入生にすすめる本」から、合計1万円で買えるものをピックアップした。 「アンケート・東大教師が新入生にすすめる本」*1では、東京大学で毎年春に行われる新入生のためのブックガイドとして、エンタメから啓蒙書まで多種多様な本が紹介されて
※この記事は2023年5月に最新の状態に変更されています。 “ブランド”という言葉を聞いて真っ先に思いつくのがロゴやデザイン等、視覚的な要素である。 しかし、そのブランドを創り上げる“ブランディング”というプロセスの中では視覚的デザインは最終アウトプットではあるにせよ全体のごく一部でしかない。 むしろそのプロセスの中で最終的に抽出されたエキスの結晶を落とし込んだのが視覚的なアイデンティティであり、そのブランドを取り巻くビジュアル要素になる。 これは、人間が本来視覚的動物であるため最もイメージを与えやすい要素であることが起因する。 一方で、“ブランドイメージ”という言葉の裏には実はビジュアルでは表現することの出来ない“雰囲気”的部分が大きな役割を果たす。 例えばAppleは革新的である。Nikeは躍動感がある、エルメスは高級感など。 実はこれらのイメージは必ずしも企業や商品に限った事ではない
学生時代にビジネスコンテストで賞金稼ぎをしていた、ところてんです。 最近、いろいろあって、なんとなくビジネスコンテストの何がクソかが分かってきたので、ポエムを書いてみます。 最近、人事系のブログやら記事やら書籍では、Will,Can,Mustという概念がよく言及されています。私がこの概念を始めて知ったのは、サイボウズ社の社長の青野さんが書かれた「チームのことだけ、考えた」からです。せっかくなので、同書から引用しましょう。 「チームのことだけ、考えた」から引用Willは「自分がやりたいこと」で、これはそのままです。 Canも言葉通りで「自分ができること」です。 Mustだけ少し難しくて、これは「会社や社会から求められていること」というようになります。 Will,Can,Mustが組み合わさった領域というのは、自発的にも高いパフォーマンスが発揮でき、かつ社会的にも高いパフォーマンス(売上、利益
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