2012/7/189:0 日本の難題をかたづけよう 荻上チキ いま、日本は、多くの難題を抱えています。いずれも、解決するためには途方もない時間を費やすのではないかと、頭を抱えたくなるものばかり。そしてまた、時間をかけすぎてしまうと、解決する前に「時間切れ」がやってきてしまうようなものばかり。しっぽを巻いて逃げ出したくなりますが、そうもいかないから困りもの。 本書のタイトルは、『日本の難題をかたづけよう』。といっても、数ある難題を手当たり次第に列挙し、「これこそが答えだ(よその解決策はクズだ)」と声高に主張する本ではありません。新しく生まれた難題を解決するためには、新しい道具が必要となる。その道具を共有することこそが、本書の役割です。 「そんな回りくどいことをするな。正解だけをチャチャッとまとめてくれればいいんだよ」。そういう声も聞こえてきそうですが、それではいつまでも「ダマされたまま」
入賞した4チームに各500万の賞金と、最優秀賞には9月に開催される「TechCrunch Disrupt」への出展権が与えられるNTTレゾナント主催の「Challengers」。今年見事に優勝を決めたのは、トーキョーストームの「おれのそうび」だった。 8ビットの世界観が可愛らしく、どこか懐かしさを感じさせる同サービスを生んだのは、4歳児の母親で社員数8人のベンチャー企業を運営する大沢香織さん。「おれのそうび」について、またIT業界で母親であると同時に経営者であるというチャレンジについて話を伺った。 大沢さんを一言で表現すると「かっこいい」。そんな彼女に、そこまで頑張れるモチベーションは?と聞いてみたところ、意外にも「不安だから」という答えが返ってきた。不安だからこそ人一倍頑張るし、最優秀賞を獲得したChallengersの準備も抜かりなく徹底的に行ったという。 一見すると身体も大きいしおお
「いじめを撲滅する」とか「いじめ件数を5年間で半減させる」とか数値目標を掲げてこの国の教育行政が安直な「成果主義」を導入した結果が今日の学校・教育委員会の隠蔽体質をまねいたのだとする、当ブログの前々回のエントリーはネット上で少なからずの議論をいただきました。 ■[社会]学校がいじめを隠ぺいする本質的理由〜教育現場に成果主義を導入した悲惨な結果 http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20120712/1342052468 現状をただ批判するだけでは建設的ではないので、今回は具体的な対策を考察したいと思います。 そもそも論になりますが、「いじめをなくす」という非現実的な目標をまず放棄すべきです。 「すべての学校からいじめをなくす」のは「日本社会から犯罪をなくす」のと同程度の空疎な理想論であり、実現可能性はゼロでありましょう。 国際比較では日本は外国に比較して治安はすこ
先日電車内でのこと。とある親子が乗ってました。子供はまだ幼稚園ぐらいですかね。おかあさんのスカートをずーっと握ってまして…まぁ甘えたい年頃なんだなぁと思いつつ最初は注意を払ってなかったんですよね。 そしたらまぁ何が原因かよくわからないんですが子供が大声で泣き出した。スマホの画面から目を離して見てみると、結構なガチ泣き。もうわんわん泣いてて見ているこっちがどうしたんだ何があったんだと子供に聞きたいぐらい。知らない子じゃなければ背中さすってなだめてるところです。 車内は子供の泣き声でいっぱいに。とはいえあのぐらいの子供はまぁ泣くものです。乗ってる客もそうイラだった雰囲気はなく。そのうち収まるかな…うーんしかし何が原因で泣いてるんだろう?なんて思ってましたが、これがまた一向に泣きやまない。
シャープは、タッチパネル付きの5型カラー液晶を搭載したタブレット型モバイル学習ツール「受験Brain」を、8月8日に発売すると発表した。市場想定価格は3万5000円前後。 受験Brainは、受験生を対象としたタブレット端末で、付属のタッチペンを使った文字入力や操作が可能となっている。 学習コンテンツとしては、英単語や漢字、歴史に関するコンテンツを搭載する「暗記ツール」や、暗記したい単語を画面上で手書きする「書いて覚える」、過去に学習しチェックした項目が問題形式で出題される「復習テスト」などを搭載する。 また動画学習コンテンツとして、予備校「代々木ゼミナール」によるセンター試験の対策講座を収録。英語、数学A、古文の講座の授業を動画で視聴できる。専用サイト「ブレーンライブラリー」から必要な講義をダウンロード購入することも可能だ。
2012年、折り返し。 50歳の夏に向けて、加速度がついている。 6時起床。 3児起床より早く目覚める。 すっかり早起き体質に戻っている。 昨晩、大根仁さんと坂口恭平新政府総理について DMで話していたら、 その後、俺が寝ている間に 昨晩、開催のイベントで、 偶然、大根さんと坂口さんが出会っていた。 なんたるタイミング。 先日、亡くなったレイ・ブラッドベリ。 10代に戻りたくなり、 『10月はたそがれの国』を本棚に探したが、 見つからなかったので創元社の文庫をAmazonで購入。 10月はたそがれの国 (創元SF文庫) 著者:レイ・ブラッドベリ 販売元:東京創元社 (1965-12-24) 販売元:Amazon.co.jp その実物を目の当たりして衝撃……。 老眼には読めない活字の大きさだった。 もうすぐ『50代はたそがれの歳』なのだ。 そういえば、 先日、岡村靖幸さんと一緒に来宅した 『
つながりをデザインする人たち 最近ご縁いただいた「いえつく」プロジェクトのみなさんと、原宿THE SHAREでお酒のみつつ語り合う会というのを自主的に開いていて、第二回を先日行いました。 いえつくさんが紹介されていた記事をたまたまFacebookに投稿したところ、ご紹介いただいた(さすがソーシャルネットワーク!)のがきっかけで実現した呑み会なのですが、「通りに住まう。ご近所づきあいをデザインする」というコンセプトに見え隠れする「コミュニケーションデザイン」のディテールを余すところなくオープンに語っていただくという、非常に刺激的で密度の濃い贅沢な呑み時間となりました。 第二回目の今回は、お仕事でご一緒しているメーカーのクリエイティブの方など、建築や街づくり系ではない異業種の人も巻き込んだのですが、「人と人のつながり」をデザインする。という共通テーマのもと、小田原の街づくりの事例をプレゼンいた
2012年も半年が終わりましたのでこの半年間で観た映画についてまとめておきます。 2012年上半期の鑑賞本数は91本でした。 年初に年間300本(うち劇場鑑賞は200本)観ようという目標を立ててたので半年で100本観たかったのですが、3月にインフルエンザを患って映画館から遠ざかり、5月はやたらと忙しかったうえにとどめとばかりに早めの夏風邪までゲットしてしまって映画は観に行けず、そして6月は毎日なんだかんだと立て込んでしまって映画を観る時間がまったくとれないという状況でして、あらためてふりかえってみるとかなりの映画を見逃してしまいました...。 今年で映画を観始めて6年目になりましたが、初の鑑賞本数前年割れとあいなりまして、自分が観られる映画の本数はこのくらいが限界なのかなと思ったりしています。もっと観られると思ったんだけどな。 最初は、月単位でのまとめエントリーへのリンクを貼っておきます。
音楽の力ってやっぱり凄い! スペインで行われた素敵すぎるサプライズ演奏が世界で話題に 2012年7月3日 現在スペインで行われたあるサプライズに、世界から賞賛の声が送られている。 そのサプライズの一部始終を映した動画「Som Sabadell flashmob」は、2012年5月19日午後6時スペインのサバデイで、ある少女が楽器を抱えた男性の帽子に、一枚の硬貨を入れるところから始まる。 少女がお金を入れると、その男性は「ベートーヴェンの交響曲第9番」を演奏し始めた。すると、別の楽器を持った演奏者が次から次へと登場し、演奏がどんどん壮大なものへと変わっていくではないか! これには観衆たちもビックリ! そして、さらにそこに合唱団も加わり、曲は感動の大フィナーレを迎える。これを聴いていた聴衆たちは、そのあまりに素晴らしい音楽に心打たれ、それはもう大きな拍手を演奏者・合唱団に送っていた。 これはス
「女子大生ホイホイとしてのプレリュード」「アイドルはみんな聖子ちゃんカット」。80年代に青春を送っていた人には懐かしいワードだが、かつて消費社会が隆盛を極めていた時代はこのように「ああ、それ知ってる!」とみんなでわかり合える共通認識のもとに流行するものがあった。 しかし消費社会が終わりを告げ、みんなでわかり合える“何か”を失ったいま、私たちは社会というものをどこか遠い存在として感じている。この孤独感を埋められる手立てがあるとすれば、それはどのようなものだろうか? 前々回、前回から続く話題の対談、いよいよ完結。 社会がコモディティ化し、モノが輝かなくなった 武田:先日、宮台さんがされていた「クルマが輝かなくなった」というお話が非常に示唆的でした。「むかしクルマは輝いていた。いまはかつての輝きはない」とおっしゃっていました。品質の面でいえば向上していると思われるのに、なぜなのでしょうか? 宮台
ファミコン版「スペランカー」制作者による裏話がここに。御年70歳,業界歴37年の現役クリエイター,スコット津村氏が振り返るあの頃 編集長:Kazuhisa カメラマン:田井中純平 12→ ファミリーコンピュータ(以下,ファミコン)黎明期の1985年12月にアイレムから発売された,「スペランカー」という作品をご存じの方も多いだろう。自分の身長程度の高さから落ちるだけで死んでしまうという,「テレビゲーム史上最弱」と讃えられた(?)冒険家が主人公として活躍するアクションゲームだ。ひ弱な主人公の伝説は,当時その難度に歯ぎしりしたファンから,その頃まだ生まれていなかった若いプレイヤーにまで広く伝えられ,発売から27年が経過した現在も愛され続けている。 「みんなでスペランカー」 そんなスペランカーをこの時代にリメイクし,「みんなでスペランカー」として,日本の現地法人と共に自社ブランドでリリースしている
ジュンク堂書店は、書店員1人1人が選んだとっておきの1冊を、思いを込めた“魂のPOP”で紹介する「もしも明日自分の店が閉まるとしたら、どうしても今日売っておきたい1冊」フェアを、全国40店舗のジュンク堂書店で7月から8月にかけて開催する。 3月末に閉店したジュンク堂書店 新宿店で反響を呼んだ閉店フェアがきっかけ。「本音を言えば、この本が売りたかった!」と題し、書店員がお気に入りの1冊に熱い気持ちのこもったPOPを添えて紹介した同フェアはネットで話題になり、予想をはるかに上回る来客・売り上げがあったという。 新宿店のフェアのPOP写真で構成した書籍「書店員が本当に売りたかった本」(飛鳥新社、7月10日発売)の刊行を記念し、全国の店舗でフェアを行うことにした。各書店員が、もし自分の店で同じフェアを行い、本音の1冊を選ぶとしたらどんな本になるかを真剣に考えてPOPを制作。古典名著やマニアックな本
プレゼンテーション力が高い人に共通しているのは、自分を別の視点から俯瞰しているかのごとくクールに観察しつつ、内面から湧き出るホットな言葉を使うことができる人。 言い方を変えれば、自分の言葉でしっかりと表現できる人は、自分自身を物語の登場人物にみたて、その登場人物のことが如く大きな筋書きもってアドリブを交えながら自らの役割を理解して表現できる人と言えます。 河瀬直美さんはまさに映画監督だけあって、自己物語化した情緒的で素晴らしいプレゼンテーションを見せてくれました。 物語の欠如した社会 今の社会には以前のように「いい会社に勤めてマイホームをもつ幸せ」や「高度成長の右肩上がりの日本という国に生まれた幸せ」といった参加しているだけで高揚感のある社会の「物語性」が欠如していて、まるで筋書きを知らされていない舞台に放り出されたような不安感に満ちた生活をしているのだと思います。 そんな時代に不安を抱え
デジタルアーツが、10~18歳の子どものケータイ・スマホ利用の実態調査を行い、その結果を公表した。子どもたちの約3割がすでにスマホを使っており、またどんなアプリを使って何をしているかも分かった。 7月12日、フィルタリング提供事業社の国内最大手デジタルアーツが、「未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査」を公開した。デジタルアーツではこれまでも多くの調査資料を公開しており、この連載でも参考資料として有り難く利用させていただいているわけだが、今回はこの調査発表のプレスイベントに登壇することになった。 クロストークで20分ほどお話しさせていただいたが、筆者の話を記事にしてくれるところもあんまりないので、自分で記事にするわけである。公開された資料は、デジタルアーツのプレスリリースからダウンロードできるので、これを横で開きながら読んでいただければと思う。 前回、前々回のコラムで、子どものスマー
日本を代表する電機メーカーが軒並み巨額の赤字に陥っている。経営者たちは円高や欧州不況など外部環境のせいにするが、言い訳に過ぎない。トップが舵取りに失敗し、決断を間違えた瞬間があった。 絶頂からあっという間に転落 '07年に社長となった片山幹雄さんの下で、シャープは大阪・堺市にあった新日鐵の工場跡地に液晶パネルと薄膜太陽電池の超巨大工場を新設しました。 「グリーンフロント堺」と名付けられたこの巨大工場に投じられた資金は、協力会社の分も合わせると実に1兆円。うち3800億円が第10世代と呼ばれる最新鋭の液晶パネル製造工場への投資でした。 液晶ディスプレイの性能と価格を決定する大きな要因は、いかに大型のパネルを作れるかです。堺工場は、40〜60インチの大型ディスプレイの市場が立ち上がることを予測して建設されたものでした。三重県・亀山工場で成功した、液晶ディスプレイからテレビまで一貫して生産する「
これまで二回にわたり、エリート教育そしてボトムアップ教育の双方について、日本の大学の問題点に焦点を当ててきた。最終回となる今回は、未来を感じさせる話としたい。日本中の全大学を見てきた大学研究家、山内大地さんに「期待を感じさせる大学」について聞いてみた。 ---山内さんから見て、「これは、いい教育してるな」と思わせる大学はどこですか? うーん、いろんな意味でいくつかありますが、まずは産業能率大学ですね。経営学部は偏差値50台。しかし、教育内容がおもしろいのです。講義の半分くらいがプロジェクトベースなのです。 「自由が丘でショップを経営してみよう」、「芸術家をどうやって売り出すか?」とか、面白く実践的なグループワークのプロジェクトを多くやっています。そして学生が「経営っておもしろいな」と思った後に、ちゃんと座学として経営学を教えています。理論と実践をバランスよく教えているのです。 ---なぜ産
メルマガ「週刊 Life is Beautiful」で「なぜ日本は原発を止められないのか」という連載を始めた。通信業界の東京電力に相当するNTTで働いていた経験を活かし、霞ヶ関や東電のエリートが何を考えてあんな行動に走るのかを解説する。ちょうど良いタイミングで先日の「さようなら原発10万人集会」での坂本龍一氏の「たかが電気のためになんで命をさらさなければいけないんでしょうか」という発言が注目を集めているので、このブログでもひと言書いておく。 「たかが電気」という発言に対して「電気を止めたら死んでしまう病人がいる」「真夏にクーラーがかけられなければ、熱中症で死ぬ人がいる」と噛み付いている人がいるが、これらの指摘は大間違いである。日本は、原発を止めたぐらいで、病人の生命維持装置が止まってしまったり、熱中症で死ぬ人が増えたりする国ではない。 本当の理由は別のところにある。日本経済が重度な「原発依
日本とニュージーランドを往復しつつ、自由に生きる術を見つけた四角さん。 自由を獲得するために捨てたものもたくさんあるだろう。 捨てたものの中には、古い価値観では「大切」とされてきたものも多い。 だが、今の僕らには、そんなモノはもう必要ではないのだ。 四角さんの本の中から、同じように自由を掴んだ僕の視点を絡めて、自由であり続けたい人が捨てるべき10の古い価値観をリストしてみた。 早速いってみよう。 自由であり続けたい人が捨てるべき10の古い価値観 1. いま使わないモノを捨てる 僕を含め多くの人は、「大切なもの」を取っておく習慣を持っている。 「モノを大切にしなさい」と子どもの頃から言われて育ったせいもある。 もちろん「モノを大切にする」ことは大事なことだ。 だが、使わないモノを溜め込んで家をぎゅうぎゅう詰めにしておくことに意味はないのだ。 モノに囲まれる生活は、モノに囚われている生活だ。
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