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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (267)

  • 無駄に多い研究開発費と少なすぎる設備投資 日本半導体は政府に助けを求める前にやるべきことがある | JBpress (ジェイビープレス)

    総務省の「科学技術研究調査」によれば、2011年度の日の官民合わせた研究開発費は17兆3791億円で、日のGDPの3.67%に相当するという。この割合はG8と中国及び韓国を合わせた10カ国中、韓国(3.74%)に次ぐ2位となる。以下、3位米国(2.90%)、4位ドイツ(2.82%)と続く。 また研究開発費のうち、約8割(14兆円)を企業が負担しているという。日半導体および電機産業は大崩壊したが、研究開発費から見れば、日企業全体では頑張っていると言えよう。 ところが問題は、巨額の研究開発費を投じている割には、日にイノベーションが起きないことにある。 この原因追求のために私は、経済産業省の調査結果「平成18年度産業技術調査『企業の研究開発関連の実態調査事業』」を分析した。その結果、企業が研究開発テーマを決める際に、ほとんど市場調査やマーケティングを行っていないことが、イノベーションが

    無駄に多い研究開発費と少なすぎる設備投資 日本半導体は政府に助けを求める前にやるべきことがある | JBpress (ジェイビープレス)
  • 世界一、日本一の事業を次々と放出したNEC、玉ねぎの皮を剥いていったら最後に何が残るのか? | JBpress (ジェイビープレス)

    前回の記事「均一性のNECと一点突破の日立」で、NECのDRAMプロセスが「病的なまでの潔癖完璧主義の均一性第一主義」であることを紹介した。 2012年のエルピーダメモリ経営破綻、それに続くルネサス エレクトロニクスの官民連合による買収、ソニー、パナソニック、シャープの大赤字、社長交代、大規模なリストラ。これらの派手なニュースの陰に隠れていたが、最近、NECに関する報道が目につく。 どうやらNECが苦境に陥っているようだ。今回は、まず、NECに関する最近の新聞報道を2つ取り上げる。その上で、かつては多くの世界1位や日1位の製品を生み出し、日を代表する総合電機メーカーであるNECに一体が起きているのかを考える。 ガラケーだけになったNECNECスマホ撤退へ、“どこもファミリー”終焉」(日経済新聞、2013年7月18日) 2001年にNECは(後にガラケーと呼ばれる)携帯電話の国内市

    世界一、日本一の事業を次々と放出したNEC、玉ねぎの皮を剥いていったら最後に何が残るのか? | JBpress (ジェイビープレス)
  • 世界初の地熱発電が日本の原発を不要にする シェールガス革命がもたらした日本の最新技術 | JBpress (ジェイビープレス)

    この方法は、これまでの地熱発電の欠点を解消できるだけでなく、非常に高温の蒸気を得られるため、発電効率が高くなり将来的には日の総発電量の50%以上を賄うことも可能になるという。 格的に実用化されれば、原子力発電所が不要になるだけでなく、火力発電用に輸入されている石油や天然ガスの量も大幅に下げられる可能性がある。 さらに素晴らしいのは、発電に使った後の温水を様々な用途に使えることである。 例えば、北国であれば道路や屋根の融雪、地域暖房として、また新たな源泉として温泉地を作ることも可能になる。 延性帯涵養地熱発電を研究している弘前大学の北日新エネルギー研究所の村岡洋文所長は次のように話す。 「小型分散型の発電ができるのが大きな特徴の1つです。市町村がそれぞれ小型発電所を作って、電力だけでなく暖房や融雪用の温水も各家庭や企業に供給できるようになれば、北日の生活が一変する可能性があります」

    世界初の地熱発電が日本の原発を不要にする シェールガス革命がもたらした日本の最新技術 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 訪れた多くのドイツ人を魅了してやまない日本 しかし、官製クールジャパンの評判は最悪 | JBpress (ジェイビープレス)

    まずもって私は、クールジャパンが何かを知らなかった。ドイツでは聞かない。そこで事前に調べたところ、日の創造的な産業やサービスが海外で高く評価されている現象のことだという。 そして、その現象をさらに宣伝し、推進し、ビジネスにしましょうというのが、日政府のクールジャパン戦略だそうだ。日政府は2010年6月に経済産業省内にクールジャパン室を設置した。 世界の若者に日語を学ばせる「アニメ、マンガ、ニンテンドー」 では、具体的に何がクールジャパンかというと、アニメや漫画、コンピューターゲーム、芸能などのエンターテインメント、ファッションやキャラクター商品、文化、伝統工芸などで、それにさらに宅配便、旅館など、日独特のサービス文化が加わる。早い話、何でもよいようだ。 確かに、アニメ、マンガ、ニンテンドーが、海外の若者にとってクールであるというのは、ドイツにいるとよく分かる。これら3つの言葉が

    訪れた多くのドイツ人を魅了してやまない日本 しかし、官製クールジャパンの評判は最悪 | JBpress (ジェイビープレス)
    tanakamak
    tanakamak 2013/07/24
    感性の違い
  • CVTへの強烈なアンチテーゼ?独ZFの新型トランスミッション「9HP」の洗練ぶり | JBpress (ジェイビープレス)

    トランスミッションから駆動系全般、ダンパーやステアリングなどサスペンション関係など走行機能要素を幅広く手がけるサプライヤー(部品メーカー)の独ZFが、その最新技術を紹介し、試乗体験も行う報道関係者向けワークショップを開催。そこに出席してきたので、今回はそこで見聞きし、体験した内容を取り上げることにした。 世界各国から集まった自動車分野のジャーナリストたちがまずはZFの技術ビジョンと最新技術のプレゼンテーションを受ける。この日は日を含めてアジア・パシフィック地域から集まったメンバーが主体だった。(写真提供:ZF) このコラムに書いてきたように、今年はドイツ訪問が続いている。世界の自動車産業のパラダイムが変化している中で、これからの時代をいかに生き抜いてゆくかについて、日よりも格段に明確なコンセプトを形作り、しかもそれを企業単独としてではなく一国の産業界全体でかなりのところまで意識を共有し

    CVTへの強烈なアンチテーゼ?独ZFの新型トランスミッション「9HP」の洗練ぶり | JBpress (ジェイビープレス)
  • 均一性のNECと一点突破の日立 手段と目的を履き違えていた半導体技術文化 | JBpress (ジェイビープレス)

    1999年12月にNECと日立製作所のDRAM合弁会社エルピーダメモリ(当時はNEC日立メモリ)ができたときのことである(大変古い話で恐縮ですが)。私は、2000年2月にNEC相模原内のエルピーダ・プロセス開発センターに出向して、同様にNECから出向してきた技術者と一緒にDRAMのプロセス開発を行った。 そのとき、会社が違うと、仕事のやり方がかくも違うものなのかと驚いた。DRAMのプロセスフローは、500工程以上になるが、その各工程で使用する装置が違うとか、そのプロセスの毛色が違うとか、そういったことではない(もちろん、それも違うのではあるが)。プロセス開発の方針と言うか、哲学がまるで違うのである。 簡単に言えば(よく言えば)、NECは「均一性第一主義」であり、日立は「新技術優先主義」であった。悪く言えば、NECは「病的なまでの潔癖完璧主義」であり、日立は「新技術オタクの一点突破主義」であ

    均一性のNECと一点突破の日立 手段と目的を履き違えていた半導体技術文化 | JBpress (ジェイビープレス)
    tanakamak
    tanakamak 2013/07/08
    実に面白いが、さっぱり分からない
  • 「次世代露光装置」実現のカギ、日本人の手でEUV光源の実現を! | JBpress (ジェイビープレス)

    図1 ASMLの企業別シェアの推移、出所:電子ジャーナル『半導体製造装置データブック』(1994~2012年) 1990年代前半には、ニコンとキヤノンが合計で80%のシェアを占めていた。ところが、オランダのASMLが、2000年以降に韓国および台湾を中心にシェアを拡大し、2012年には世界シェア約80%を独占するに至った(図1)。 ASMLの露光装置の秘密とは このASMLの露光装置の競争力の源泉はスループット(1時間当たりのウエハ処理枚数)と稼働率にある。ところが不思議なことに、カタログスペックを各社のホームページで調べると、ASMLが175枚/時間、ニコンが200枚/時間と書かれている。スペック上ではニコンの方が、スループットが高い。 しかし、半導体の量産工場の声を聞くと、ASMLのスループットは抜群であるという。だからこそ、世界シェア80%と圧倒的な売れ行きを示しているわけだ。 この

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  • 着々と進化する世界のハイブリッドモデル ポルシェのプラグインハイブリッドの考え方 | JBpress (ジェイビープレス)

    ポルシェが開催したプラグインハイブリッドのテクニカルワークショップ(技術紹介イベント)に参加する機会を得たので、今回はそこで見聞したもの、特に欧州高性能車メーカー流のハイブリッド動力システムに対する考え方とクルマづくりの方向性を紹介してみたい。 2013年7月末から欧州市場に出荷開始。日へも年内には投入されるポルシェのプラグインハイブリッド第1作、パナメーラS E-Hybrid。スーパーチャージャーを装着したV型6気筒、エンジンとの間にモーターを組み込み8速ATと組み合わせた動力機構から後輪へ駆動軸が伸びる。車体後部の荷室下部に大容量のリチウムイオン電池を収め、そこから前部の電力制御系、さらにモーターへとオレンジ色の太い電力配線が伸びる。(画像提供:Porsche) 拡大画像表示 すでに欧米メーカーも少なからぬハイブリッドモデルを市場に送り出している。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ

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  • VWの車体骨格はどのように強度を出しているのか 日本の自動車作りの今(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    「原材料やエネルギーのほぼ全てを輸入し、それらを使って良い製品を作り出し、世界に送り出す」。これが日を世界有数の経済大国にまで成長させた原動力であり、そして今後もその循環が回り続けることが、少なくとも近い将来までは日の産業と経済を支えてゆく、と誰もが漠然と信じてきた。 しかしその前提が足元から揺らぎ始めている。これも当分は、産業立国の中核であり続けるはずの自動車産業。その現状を少しでも踏み込んで観察すれば、その危機が実感として伝わってくるはずだ。その現状の一端を紹介する連載の後篇をお届けしよう。 自動車の「車体」をどう作るか。どんな素材を使って、どう成形・接合して「ボディシェル」(卵の殻のような骨格)を組み上げるか。この「クルマの土台」の作り方においても日車の停滞は著しい。だからフォルクスワーゲン工場見学の中でも車体組立工場で見たものは、私の中に強い印象を残した、というところに話を進

    VWの車体骨格はどのように強度を出しているのか 日本の自動車作りの今(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)
    tanakamak
    tanakamak 2013/05/25
    自動車評論も進歩が無い
  • 世界半導体3強の主戦場はファンドリーへ インテルの新CEOはインテル・カルチャーを変えられるか? | JBpress (ジェイビープレス)

    スマートフォンの成長とPCの落ち込みが、目に見えて顕著になってきた。昨年2012年、スマホ出荷台数は7億1000万台で、PCの3億5000万台の倍を超えた(図1)。タブレット端末は、1億2830万台だったが、今年は2億台に迫り、2014年にはノートPCの出荷台数を上回ると予測されている。また、今年2013年1~3月期のPC出荷台数は、前年同月比13.9%減の7629万台となり、米調査会社IDCが統計を取り始めた1994年以来、最大の落ち込み幅になった。 この現象は、コンピュータの歴史から見れば至極当然なことである。1940年代に誕生したENIAC以降、メインフレーム→ミニコン→デスクトップPC→ノートPCと、コンピュータは軽薄短小および低コスト化を続けてきた。この延長線上に、タブレットやスマホを置いてみればよいのである。 かつてPCに駆逐されたメインフレームが今でもなくならないように、スマ

    世界半導体3強の主戦場はファンドリーへ インテルの新CEOはインテル・カルチャーを変えられるか? | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「プラットホーム」の呪縛を抜け出せない日本メーカー 日本の自動車作りの今(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    前回、フォルクスワーゲンの新たなクルマづくり、すなわちパワーパッケージや装備類だけにとどまらず、車体骨格まで「モジュール化」に近づけた「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス:横置きパワーパッケージ中核車種群のモジュール化)」と、その技術企画の根幹にある製造プロセス全体のリニューアルが意味するもの、そしてそれがまさに進行しつつある現場を見てきた話をお届けした。 しかし考えてみれば、それに対比すべき日車の技術面の現状と、日の自動車生産の現場の状況を把握していなければ、私が現地で「立ち遅れる日自動車産業」に思いを巡らせたことの中身は伝わらない。これまでこのコラムで何度も取り上げ、語ってきたところも多いのだけれども、ここで一度要約しておこうと思う。 「古色蒼然」という印象のオーリス、クラウン 日のクルマづくりの現状を知るための例として、最近現れた「新型車」の中から、まずオーリス

    「プラットホーム」の呪縛を抜け出せない日本メーカー 日本の自動車作りの今(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)
    tanakamak
    tanakamak 2013/05/09
    ゆーよねー
  • 情報界震撼、闇に消える内閣情報調査室幹部自殺 マスコミが報じない米国における日本のプレゼンスの低さ~佐藤優氏 | JBpress (ジェイビープレス)

    佐藤 優(さとう・まさる)氏 元外交官、文筆家。インテリジェンスの専門家として知られる。第38回大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞した『自壊する帝国』の他、『獄中記』『国家の罠-外務省のラスプーチンと呼ばれて』『3.11 クライシス!』『世界インテリジェンス事件史』など著書多数。(撮影:前田せいめい、以下同) 佐藤 今年2月、森(喜朗、元首相)さんがモスクワを訪問したのは、安倍(晋三、首相)さんの訪露を準備するという意味では非常によかったと思います。 プーチン(ロシア大統領)さんは昨年から北方領土問題について「引き分け」などと言っていましたが、それがどういう意味なのかよく分からなかった。それが、日露双方が受け入れ可能な形を考えようということだと分かりました。ロシアとしては、何も条件をつけないで話し合いをするのであれば、何らかの妥協はしましょうと。 ただし具体的なものはありません。ですから

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  • フォルクスワーゲンの工場を見て実感した日本の自動車産業の危機 | JBpress (ジェイビープレス)

    「日の自動車産業は、このままで大丈夫だろうか・・・」。フォルクスワーゲンの最新ものづくりの現場を前に、ひたすらその思いが募っていった。 先日、フォルクスワーゲン・グループの年次決算報告記者会見に出席したのだが、その際、最新のゴルフ第7世代モデル(以下、「ゴルフ7」)が生産されているドイツ・ヴォルフスブルク社工場を見学する機会があった。 ドイツ北部のヴォルフスブルクに広がるフォルクスワーゲンの社工場。同時期に建設が進められていたミッテルランド運河に沿って建設され、広大な敷地の中に資材輸送と製品出荷に使われる鉄道も通っている。この写真で運河の対岸、右側に延びる四角いブロックを連ねたような煉瓦造りの建屋が戦前からのもの。終戦直後は瓦礫の山だったというが、混乱の中からタイプIの生産を再開、ゴルフの時代に入ってここまで拡張された。写真奥の鉄道線路の向こう側に平たく広がる大きな建屋がゴルフ系の最

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  • 壊れる製品、他社の物真似・・・ソニーはこんな会社じゃなかった | JBpress (ジェイビープレス)

    ソニーについては誰しも一家言あるようだ。ソニーよりも歴史の古い会社、例えば三菱重工について語れ、と言われても語れる人は少ないに違いない。消費者に近い製品を扱っているということもあるが、ソニーは多くの人にインパクトを与えてきた企業だからだ。 そのソニーの“凋落”が言われている。 「ソニー製品には高品質で壊れないイメージがあった」と編集担当者に話したら、「ええっー、ソニータイマーという言葉に代表されるように『ソニー製品は壊れやすい』というイメージしかありません」と反論された。このギャップは大きい。 「壊れない」というのは個人的な思い込みで、世間と大きくズレてしまっているのかもしれない。そう考えて、同年配、つまり50代以上の仲間が集まる機会があったので、その席で質問してみた。「ソニー製品に壊れないというイメージを持ってなかった?」 すると、50代以上の全員が賛成した。壊れないというイメージがあっ

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  • 防災ラジオに見たソニーの「真面目」なものづくり ヒット商品「ココミテ」選手権 【ソニー「ICF-B03」】 | JBpress (ジェイビープレス)

    ヒット商品やロングセラー商品の開発担当者に「ぜひともここを見て!」というこだわりのポイントを披露してもらうココミテ選手権。今回、山氏には「乾電池がなくてもラジオが聞ける」をメインコンセプトに開発された非常用ラジオ「ICF-B200」を中心に話を聞いた。 ラジオは、大きな災害が起こるたび、その存在意義を多くの人に認識されており、性能の高い防災ラジオのニーズは高まっているという。東日大震災でも、停電の中でラジオが被災者にライフラインの情報を伝え、冷静な語りかけで不安を和らげたことは記憶に新しい。 1997年9月1日の防災の日に発売された「ICF-B200」は停電時、手元に乾電池がない場合でも、体に装備した発電用のハンドルを手動で回転させることにより内蔵の充電池に充電することができ、1分間の充電で約30分間ラジオを聞くことができる(単3形乾電池でも使用することが可能)。また、非常事態を周囲

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    tanakamak
    tanakamak 2013/04/09
    SONYの良心
  • 「模倣」を忘れて凋落した日本の電機産業 「これからは日本人が創造する時代」という勘違い | JBpress (ジェイビープレス)

    オーデッド・シェンカー著『コピーキャット:模倣者こそがイノベーションを起こす』(東洋経済新報社)を手に取ったとき、これはてっきりサムスン電子のケーススタディかと思った。ところがの中にはサムスンはほとんど登場しない。意図的に隠しているのかと思ったほどだ。 シェンカーは、イノベーションとイミテーションを融合する企業のことをイモベーター(Immovator)と定義しているが、以下の記述などはまさにサムスンの特徴そのものだ。 「(イモベーターは)模倣の特性を進化させて活かす能力を持っている。幅広い探索をリアルタイムで行う能力、複数のモデルを組み合わせる能力、製品やモデルと市場との対話を理解する能力、目まぐるしく変わる環境に合わせながら素早く効果的に実行する能力がそうだ」(第1章18頁) シェンカーは、「模倣は希少で複雑な戦略能力であり」「イノベーション創出に不可欠な要素である」ことを出発点とし

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  • 早期退職者の内訳から見るルネサスの内部事情 那珂工場の旧日立社員に期待するしかない | JBpress (ジェイビープレス)

    ルネサス エレクトロニクスは、2月19日に、鶴丸哲哉取締役執行役員(58)が社長に昇格する人事を発表した。現社長の赤尾泰氏(58)は取締役に退き、いずれ引責辞任するという。8人から4人に減らした取締役もすべて社内の昇格人事で決定された。 政府系ファンドの産業革新機構とトヨタ自動車や日産自動車などの官民連合が1500億円の投資を完了する9月までの暫定人事と報道されているが、社長と経営陣は社外から連れてくるべきと思っている私は、いくら半年だといってもこの人事には賛同できない。 しかし、ある日立製作所関係者から、「湯之上が言うことは正論だが、今、ルネサスの社長に求められているのは何だ? 技術が分かることか? 市場が分かることか? 経営戦略論に精通していることか? 混乱し、意気消沈しているルネサスに、そんなものは二の次だ。元気があって、大声で吼えることができる奴だろう。だとしたら、鶴丸氏は最適なん

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  • 技術流出は防止できるか? NHKのドラマ「メイドインジャパン」を見て | JBpress (ジェイビープレス)

    巨大家電メーカー「タクミ電機」が2兆円の負債を抱え、倒産まで余命3カ月という設定でドラマは始まった。NHKが放映した「メイドインジャパン」は、日の電機・半導体産業が大崩壊した昨今から、話題としては大変タイムリーなドラマであると言える。 3週連続放送の第1回目は「メイドインジャパンとは何か?」を問う場面もあり、極秘に作られた再建チームにもリアリテイがあって、前のめりになって見ていた。しかし2回目以降は話が混乱し、最終回は完全にとっ散らかってしまった印象を受けた。 タクミ電機でリチウムイオン電池の開発を中断されリストラされた技術者の迫田氏が、中国の来生(ライシェ)に入社する。そしてリチウムイオン電池の開発を続行し製品化に漕ぎ着ける。ここまではよくある話だ。 タクミ電機の再建チームは、来生のリチウムイオン電池はタクミ電機の技術を無断使用したものとして、来生に5000億円のロイヤルティを請求する

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  • デジタルな生産日程表の落とし穴 ジャストインタイムの「タイム」をどう捉えるか | JBpress (ジェイビープレス)

    トヨタ方式」と名乗ったコラムは2008年10月16日から今日まで足かけ6年続き、今回がちょうど100回目になります。これも皆さんのご愛顧の賜と感謝しています。 記念すべき100回目に当たり、今回は少々難しいテーマですが「ジャストインタイム」の「タイム」について考えてみたいと思います。 タイムの考察(1)~「計量値(アナログ)」として把握する 筆者はいま上海のホテルに滞在し、風呂に入ろうとしています。自宅の風呂は、自働停止装置が付いていますが、このホテルではつきっきりで湯を張るしかありません(写真1)

    デジタルな生産日程表の落とし穴 ジャストインタイムの「タイム」をどう捉えるか | JBpress (ジェイビープレス)
  • バングラの水ビジネスで考える新市場開発の法則 文化を開発できなかった日本の半導体業界 | JBpress (ジェイビープレス)

    ある知人の会社社長から、「バングラデシュの水ビジネスを始めたい、それに当たって、事業部長をやっていただけないか?」という依頼を受けた。 半導体や電機産業で優に10万人を超えるであろう失業者が出るご時世で、「事業部長のオファーとは羨ましい限りじゃないか」と思われるかもしれない。 しかし結果から言うと、私はこの話をお断りした。 稿では、まず、この経緯をお話ししたい。その中で、この会社社長の「新市場創造」に関する認識は甘いと言わざるを得ないことを指摘し、それが日半導体、電機産業、およびインテルにも共通する現象であることを論じる。 水であふれる国、バングラデシュ 迷った時の私の拠り所は、「それは世界平和のためになるか?」ということである。そして、それも分からない場合は、「まずやってみよう」と飛び込んでみることが多い。 それなのに、なぜ、私は依頼を断ったのか? まず、バングラデシュはどこにあるの

    バングラの水ビジネスで考える新市場開発の法則 文化を開発できなかった日本の半導体業界 | JBpress (ジェイビープレス)
    tanakamak
    tanakamak 2013/01/10
    まともなビジネスの話ではなさそう