本来のトヨタ生産方式を説くために始めた本コラム「本流トヨタ方式」は、今「自働化」の話を進めていて、今回はその8回目になります。 先回まで数回にわたって、トヨタ生産方式の肝となる機械工場の「人の仕事と機械の仕事の分離」の改善について説明してきました。1950年頃のトヨタの工場が、「脱・着工程」から「着・着工程」へと移行することで機械に関与する人の時間を短縮させ、労働生産性を約10倍あまりも上げてきたという話でした。 2012年の今日、日本の機械工場の多くが、当時のトヨタの抱えていた問題と同種の問題を抱え、業績を悪化させています。中にはその問題にすら気がついていない会社もあります。 そこで今回は、六十余年前に行ったトヨタの改善の「経営戦略としての意味」を、現在の日本の機械工場が抱えている問題と重ね合わせてお話しします。 目いっぱい作りだめしていた「デカンショ生産」 1950年から大野耐一氏が始
