国産初のジェット旅客機「MRJ」が初飛行した11月11日、機体を開発した三菱飛行機が、名古屋市内で記者会見を開いた。初飛行のパイロットを務めた安村佳之(やすむら・よしゆき)機長は「離陸速度に達したら飛行機が『飛びたい』と言ってるような感じで、フワッと浮き上がりました」と笑みを浮かべながら振り返った。 安村機長は過去に航空自衛隊に所属しており、F-1戦闘機やT-2練習機などのジェット機も操縦しているが、MRJについては「これまで私が運転した機体の中でもトップクラスの操縦性と安定性がありました」と太鼓判を押した。記者から「緊張しましたか?」と聞かれた際は、「ワクワクして迎えたのですが、どこか緊張感があったのか、昨夜は午前2時に目が覚めてほとんど眠れませんでした」と苦笑するシーンもあった。 非常にいい天気の中、初飛行が可能になりました。これまで地上走行試験を進めてきましたが、本日は離陸速度に達し