日本には屋根付き橋が現在でも100近く残るとされていますが、大洲市河辺地区にある屋根付き橋のように古くから地域に根付いた橋は少ないとされます。 河辺地区は肱川の支流域に広がるのどかな農村であり、清流や山々などの穏やかで雄大な自然が溢れた地域です。その清流(河辺川)に架かる屋根付きの橋を大洲市では「浪漫八橋」と名付けて観光ルートを設けています。今回は八つの橋のうち代表的な五つの橋を巡ってみましょう。 三嶋(みしま)橋は1923年に架けられた橋で三嶋神社の参道にあります。神様への信仰心を表すために屋根を設けたと伝わる橋は栗や杉、松などが使われ、建築当時の屋根は杉皮で葺かれていたと伝えられています。 ○橋長 14.8m ○幅員 2.6m ○木造、歩道橋