伊坂幸太郎原作小説『グラスホッパー』の舞台をリアルなインビジブル・エフェクトによって映像化 ※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 208(2015年12月号)からの転載記事になりますt リアルな現代劇を支えるVFXとは 今回は、映画『グラスホッパー』のVFXメイキングを紹介しよう。本作は伊坂幸太郎原作小説の映画化作品で、恋人を裏組織に殺され復讐しようとする元教師の鈴木、ターゲットを自殺させる能力を持った鯨、孤独なナイフ使いの蝉、3人それぞれの物語が裏組織の存在を軸に同時進行していく群像劇だ。本作では物語の核となる事件が起きる渋谷駅前のスクランブル交差点など、撮影困難な舞台の多くがオープンセット撮影やマットペイントで構成されたインビジブル・エフェクトでつくり出されている。 特にスクランブル交差点のショットは撮りきりの実写かと思わせるほどのリアルさで表現され
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