[ニューデリー 28日 ロイター] - 純国産で水陸両用の海上自衛隊救難飛行艇「US2」について、インドは購入する方向でおおむね合意しており、総額は16億ドルを超える可能性がある。複数のインド当局者が28日、明らかにした。
[ニューデリー 28日 ロイター] - 純国産で水陸両用の海上自衛隊救難飛行艇「US2」について、インドは購入する方向でおおむね合意しており、総額は16億ドルを超える可能性がある。複数のインド当局者が28日、明らかにした。
大荒れの太平洋で辛坊氏らを救出したのは、世界最高峰の性能を誇る水陸両用の国産救難飛行艇「US-2」だった。 US-2は新明和工業(兵庫県)が開発し、海上自衛隊に7機配備されている。航続距離が4500キロと広範囲におよび離陸に滑走路も不要なことから、小笠原諸島の救急患者搬送などでも活躍。最大の特徴は波高約3メートルの荒海でも低速度で離着水できることだ。 今回は波高4メートルだったが、関係者は「US-2とパイロットの技術の高さが合わさった成果」と語る。US-2をめぐっては5月の日印首脳会談でインド輸出を両国で検討することで合意。また、南西諸島の自治体などから沖縄への配備を求める声もあがっている。今回の大救出劇が輸出、配備増への追い風となるか。 ■関連記事 ⇒中国けん制効果も “世界一”の海自飛行艇を印に輸出へ シーレーン安定も期待 ⇒世界一の“救難飛行艇”誕生に男泣き! ⇒日本の救難
自衛隊の装備品は、輸出してもそう簡単に売れないというのが定説となっているが、そんな言葉を横目に、数々の国から垂涎の的となっているものがある。 海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」だ。かつて帝国海軍の飛行艇として活躍した「二式大艇」(二式大型飛行艇十二型)を製造した川西航空機が、現在は新明和工業(兵庫県宝塚市)としてその技術を同機につないでいる。 現在、海自では救難飛行艇を「US-1A」と「US-2」合わせて7機体制で運用している。US-1Aは戦後初の国産哨戒飛行艇「PS-1」を改良したもの。さらにグラスコックピット(液晶表示)による「フライ・バイ・ワイヤー」(コンピューター制御)導入など能力向上したものがUS-2となった。 「上野の不忍池でも降りられる」超低速飛行能力 かつて米軍が二式大艇を鹵獲(ろかく)した際、同機の性能を目の当たりにし、改めて日本の技術力に驚愕したと言われるが、今なお同社
「飛行艇」とは、飛行機と船の両方の特徴を持ち、陸上だけでなく海面にも着水できる飛行機のこと。 新明和工業が製造するUS-2型救難飛行艇は、海難事故の救助活動を目的に、防衛省海上自衛隊によってUS-2が4機、US-1Aが3機が運用され、前身となるUS-1から起算すると800回以上もの出動回数を誇っています。
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