12月10日(ブルームバーグ):欧州の航空機メーカー、エアバス・グループは2階建ての超大型旅客機A380の生産を早ければ2018年に打ち切る可能性を示した。A380を購入した航空会社は今年1社もなく、エアバスが市場動向を見誤った可能性があることを初めて認めた格好だ。 ハラルド・ウィルヘルム最高財務責任者(CFO)は10日、ロンドンでの投資家会議でA380について、15、16、17年は収支とんとんを見込む一方で、18年については同様の見通しが立たないと発言。A380の魅力を高めるためにエンジンを刷新するか、生産打ち切りにするかの判断を迫られている状況だと説明した。 14年はA380が市場に投入されて以降初めて航空会社による購入のない年となる。今年唯一の買い手となったのはリース会社で20機を発注したが、利用を予定している航空会社はまだ1社もない。A380をめぐっては、エアバスは今年、スカイマ