−日本企業が置かれている環境をどのようにご覧になられますか。 内田 成熟した日本は客観的に見ると、今後大きな経済成長を遂げる可能性はありません。にもかかわらず、業績悪化を景気の悪さのせいにする経営者はどうかと思います。外部環境を嘆くヒマがあったら、業績悪化からどう脱却するか、主体的に考えるのが経営者の役割です。 −どこから手を付ければよいのでしょうか。 内田 (1)戦略から手をつけるハード・アプローチと、(2)リーダーシップや組織文化などから手をつけるソフト・アプローチの2つがあります。企業やリーダーの状況によって、どちらがよいかは異なります。 まず戦略から見ていきます。横軸に製品・技術、縦軸に市場を置き、それぞれ既存と新規で分けたものをアンゾフの成長マトリックスといい、新規ビジネスを考える時に大変参考になります(図)。左上が現在自分たちが事業を行っている領域です。ここで売上を伸ばすことが
次々と新しいフラッシュマーケティングサービスが登場するなか、先駆者である「グルーポン」は確実に利用者数を伸ばしている。今回のセミナーでは「『グルーポン』はどんなサービスなのか?」という基本的な疑問から、一歩先を行く活用術を解説した。フラッシュマーケティングサービスの利用に欠かせない情報提供の連続に、会場の熱気は高まった。 グルーポン・ジャパン執行役員の野田臣吾氏によると、「グルーポン」が開拓したフラッシュマーケティングの強みは2つある。「地域性」と「商材の開拓」だ。 地域性に関しては、これまでの通販は、どこにいても届く“商品”を扱うことがメーンだった。しかし、「グルーポン」はディナー券など、地域に属さないと利用できない商材を扱うことができる。さらに、「これまでインターネットで購入しようと思わなかった“サービス”を積極的に販売できるのが強み」とインターネット上での「商材の開拓」に貢献している
デザイン・建築設計事務所を誘致し 周辺産業の高度化を狙う産業園区 呉江市の大規模経済開発地区「呉江汾湖経済開発区」の特徴は、「天奕汾湖設計産業園」を持とうとする点にある。同設計産業園は創造産業の集積街区で、工業デザインや建築設計などの事務所を誘致する。中国市場を狙う日本のデザイン・建築設計事務所も注目する。 詳しくはこちら クリエーティブ産業の誘致で工業園区の発展目指す デザインは今後の産業高度化に大きく寄与 長江デルタ経済圏の要衝に位置し、伝統産業であるシルク・紡績業に加え、近年はIT、光ケーブル、機械加工、自動車部品などの産業が集積する呉江市。今後はクリエーティブ産業を積極的に誘致して既存産業の競争力を高めるとともに、ハード重視からソフト寄りに市全体の産業構造転換を図り更なる発展を目指す考えだ。
冒険心に旅心、ノスタルジアを刺激される作家・椎名誠さんの作品。 いったいどんな場所で書かれたのだろう。 椎名さんにとって“いい住まい”とは? ご自身の居住歴とあわせて語っていただいた。 椎名 誠 氏(しいなまこと)作家。1944年生まれ。流通業界誌の編集長を務めるかたわら、76 年、同僚と『本の雑誌』を創刊。79年『さらば国分寺書店のオババ』でエッセイストとしてデビュー。軽快な筆致で一躍人気を博し、執筆業に専念する。小説にも進出し『犬の系譜』(88年)で吉川英治文学新人賞、『アド・バード』(90年)で日本SF大賞を受賞。映画制作にも取り組み『ガクの冒険』(90年)以降、数多くの作品でメガホンをとる。 手作りの4.6畳の部屋がワルたちのアジトだった ― 日常を描いたエッセーや自伝的小説を多く上梓されているからでしょうか、椎名さんの作品には、「住まい」の描写が散見できます。 どの家も楽し
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