ジャーナリストの田原総一朗さんが27日に指定暴力団山口組総本部(神戸市灘区)で、直系組長らとの「討論会」を予定していることが11日、分かった。田原さんの事務所などが明らかにした。 田原さん側によると、当日は「直参」と呼ばれる直系組長(約80人)が参加予定。目的は「取材を兼ねた討論会」とし、田原さんが「世相の現状認識」を語った後、山口組側の話を聞くという。3~4時間を予定し、マスコミへの公開も検討しているという。 田原さんは昨年1月、「表現の自由を脅かす」などとして、暴力団排除条例の廃止を求めた作家やジャーナリストらの共同声明に名を連ねた。 暴排条例は全都道府県で施行され、兵庫県など多くの自治体は暴力団の活動助長や利益供与を禁じ、悪質な違反者は勧告・公表の対象となる。警察当局は討論会が暴排条例に抵触するかどうか、慎重に見極めるとみられる。