国際天文学連合は、先頃発行した小惑星回報(MPC:Minor Planet Circular)を通じて、新たに承認された小惑星の名前を公表しました。今回は日本にゆかりの深い名前、特に東日本大震災で被害が大きかった地名が多数つけられました。青森、岩手、宮城、千葉、栃木などの県名や、福島県の会津、中通り、浜通りなどの地方名のほか、岩手県の陸前高田市や長野県の栄村、新潟県の津南町などの市町村名が含まれています。復興を応援する意図で被災地名を小惑星名に命名した例は、すでに2012年3月に承認されたのTohoku(東北)がありましたが、一度にこれほど多数の命名がされたのは初めてのことです。 小惑星の命名とは 太陽系には、地球を含む惑星や準惑星といった大きな天体だけでなく、小さな天体がたくさんあります。これらは太陽系小天体と一括して分類されていますが、このうち主に岩石質の小天体を小惑星と呼び、火星と木
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