ブックマーク / anond.hatelabo.jp (8)

  • 『黒死館殺人事件』を読もう

    『黒死館殺人事件』も同様の麻薬でした。高校生の夏休み、何と面白いのだろうと読み耽ったことを思いだします。 北村薫「ミステリー通になるための100冊(日編)」 ――今まで読んできた中で、一番印象に残っている作品は何ですか? 麻耶 『黒死館殺人事件』です。無茶苦茶な話なんですけど、無茶苦茶なりに筋の通った無茶苦茶さが面白かったです。 麻耶雄嵩先生インタヴュー 作家になる前後のころ、夢野久作や小栗虫太郎、久生十蘭なんかをずいぶんと読んだんです。彼らの文章の無駄なまでの過剰性は素晴らしい、これが小説の面白さかもしれないなと思ったんですね。『黒死館殺人事件』なんて、話としては何がなんだかわからないんだけど、やはり言葉がいいというか、言葉に力がある。 奥泉光『モーダルな事象』奥泉光スペシャル・インタヴュー 『黒死館殺人事件』は、私の感じからいえば格ではないが、なぜそうなのかを考えるとわからなくなっ

    『黒死館殺人事件』を読もう
  • 「クロージャ」という言葉について

    http://b.hatena.ne.jp/entry/kenokabe-techwriting.blogspot.com/2015/04/blog-post_30.html http://kenokabe-techwriting.blogspot.jp/2015/04/amazon102-93.html この記事自体はどうでも良いのだけど、以前「クロージャ」という言葉の初期の使用例を探したことがあったのを思い出したので、参考までに。 Landin "A λ-Calculus Approach" (1966) We represent the value of a λ-expression by a bundle of information called a "clusure", comprising the λ-expression and the environment relati

    「クロージャ」という言葉について
    tanimina
    tanimina 2015/05/01
    cf.著書の「クロージャ」の説明が誤っているとの指摘が、誤っていることついて http://b.hatena.ne.jp/entry/kenokabe-techwriting.blogspot.com/2015/04/blog-post_30.html
  • 円城塔が本の雑誌の連載「書籍化までn光年」で取り上げた本のリスト

    http://anond.hatelabo.jp/20140421200127 書籍化まで7光年 (2009年) アンドルー・クルミー 『ミスター・ミー』    「『ミスター・ミー』とドップラー効果の恋愛小説」ポール・オースター 『幻影の書』    「オースター百%の『幻影の書』とのスカート」ピエール・バイヤール 『読んでいないについて堂々と語る方法』    「読んでいないを語る方法と「特性のない」」ジョン・クロウリー 『エンジン・サマー』    「言葉の"ずれ"と物騒な」浅暮三文 『ぽんこつ喜劇』    「ひよことサクラと実験小説」 シュボーン・ロバーツ 『多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者』    「迷走と眩惑の理学系タイトルの謎」David Flanagan 『プログラミング言語 Ruby』    「プログラミング言語と小説屋」ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』   

    円城塔が本の雑誌の連載「書籍化までn光年」で取り上げた本のリスト
  • 円城塔をもっと楽しむためのノンフィクションはこれだ!

    SFをもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! http://d.hatena.ne.jp/huyukiitoichi/20140417/1397744529 を受けて10冊選んでみました。 「『現実とはなにか』という認識が変わっていく」ようなはありません。 言語ウンベルト・エーコ『完全言語の探求』 Federico Biancuzzi、Shane Warden 編『言語設計者たちが考えること』ヨーロッパにおける完全言語を求める歴史を扱った『完全言語の探求』と多くのプログラミング言語設計者へのインタビューをまとめた『言語設計者たちが考えること』は、あまり読者が重なっていない気がしますが、円城塔をきっかけにして両方読んでみるのもいいのではないでしょうか。 「つぎの著者につづく」(『オブ・ザ・ベースボール』収録)の冒頭で語られるエピソードが『完全言語の探求』から引いたものであることは

    円城塔をもっと楽しむためのノンフィクションはこれだ!
  • 「『数学ガール ガロア理論』第10章」の解説

    数学ガール ガロア理論』の第10章(最終章)がそれまでの章に比べて難しくて挫折するという感想がけっこうあるようなので、その補足的な解説を試みます。『ガロア理論』第10章はガロアの第一論文を解説しているので、解説の解説ということになります。 定理4までと定理5を分ける第10章でおこなわれるガロアの第一論文の説明は、 補題1→補題2→補題3→補題4→定理1→定理2→定理3→定理4→定理5と進んでいきますが、ミルカさんはその途中で何度も、ガロアの第一論文のテーマが「方程式が代数的に解ける必要十分条件」であることを確認します。 なぜ何度も確認するかといえば、最後の定理5(方程式が代数的に解ける必要十分条件)以外は、一見したところでは「方程式の可解性」に関わることが見て取れないので、途中で確認を入れないと簡単に道に迷ってしまうからでしょう。定理2(≪方程式のガロア群≫の縮小)や定理3(補助方程式の

    「『数学ガール ガロア理論』第10章」の解説
  • どうぞ 関数型料理 http://blog.practical-scheme.net/shiro/20140129-functional-cooking プロ..

    どうぞ 関数型料理 http://blog.practical-scheme.net/shiro/20140129-functional-cookingプログラミング言語の基礎知識 http://d.hatena.ne.jp/lemniscus/20100701/1277990423関数型とオブジェクト指向という一見相反するプログラミングパラダイムの併用について理解した http://zerobase.hateblo.jp/entry/2013/02/21/171750

    どうぞ 関数型料理 http://blog.practical-scheme.net/shiro/20140129-functional-cooking プロ..
  • 辞書でも「噴飯物≠おかしくてたまらないこと」なのでは?

    http://anond.hatelabo.jp/20130925185607 辞書を見ると「噴飯」は、ふき出して笑うことと説明されている。 【噴飯】ばからしくて思わずふき出して笑うこと。おかしくてたまらず急に笑い出すこと。 (学研 国語大辞典) 【噴飯】おかしくてたまらず、口の中の飯をふき出すこと。ふきだして笑うこと。 (岩波書店 広辞苑 第6版) 【噴飯】ばかばかしくて、思わず笑い出すこと。 (三省堂 国語辞典 第6版) 【噴飯】おかしくてたまらず、ふき出して笑うこと。こらえきれないで急に笑い出すこと。失笑。 (小学館 日国語大辞典 第2版) (辞書からの引用は項目全体の引用ではなく省略したり一部表記を変えたりしています。以下も同様) しかし例えば次のでは、「噴飯物」を使った用例に対し「ばからしい」という追加の説明がされている。 【噴飯】おかしくてたまらず、ふき出して笑うこと。 「彼

    辞書でも「噴飯物≠おかしくてたまらないこと」なのでは?
  • なぜフランス革命は分かりにくいのか

    「フランス革命は、平民(第三身分)が旧体制を打破した革命である」 のように説明されることがあります。この説明は間違っているわけではありませんが、「平民」という均質な集団が一丸となって何かをしたかのような誤解を与える点で、フランス革命の内容を分かりにくくもしています。 平民(第三身分)は、農民や都市の下層住民を総称した民衆と、民衆よりも裕福な中間層であるブルジョワからなります(職人を雇わずに家族だけで仕事をしている親方や店主ぐらいが下層のブルジョワと民衆との境界層です)。しかしブルジョワと民衆は意識の上でも利害的にもあまり仲がよくありません。 ブルジョワと民衆は協力関係にあるよりもむしろ敵対しており、それぞれ自律的に行動していたととらえる方が、フランス革命の動向が分かりやすくなります。 ブルジョワの望んでいる経済活動の自由や所有権の確保は、民衆の求める料の価格統制や土地の分配とは真っ向から

    なぜフランス革命は分かりにくいのか
    tanimina
    tanimina 2013/10/02
    cf.「革命的群衆」ジョルジュ・ルフェーブル 著 http://kousyoublog.jp/?eid=3026
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