全面改訂され来年度から使われる小学校教科書の5割で、電子黒板に対応した指導用デジタル教科書が発行される予定であることが分かった。 主要4教科では、ほぼすべてで作られる見通し。現在、小学校用は国語の1点だけで、一気に増える。デジタル教科書は学力向上への効果も期待されているが、教師が使いこなせるか、指導用だけでなく児童生徒一人ひとりに持たせるべきかどうかなどについて課題や議論がある。 教科書会社45社でつくる社団法人教科書協会(松本洋介会長)が5月、会員社(うち小学校分は15社)を対象に調査を実施。その結果、来年度以降使われる小学校教科書全51点のうち保健、音楽をのぞく28点(55%)について、内容をソフト化した指導用デジタル教科書が併せて発行される予定だった。 「検討中」も7点あり、合計すると音楽を除く35点(69%)に上った。国語、算数、理科、社会の主要教科の22点では「検討中」の1点を除