対策ソフトで最も重要なのは、ウイルスを見逃さないこと。その実力を探るため、検出テストを実施した。今回のテストは、セキュリティに関する調査や研究をしている日本コンピュータセキュリティリサーチ(JCSR)の遠藤基コンピュータウイルス主席研究員と、セキュリティ対策製品やソリューションを開発販売するセキュアブレインの星澤裕二プリンシパルセキュリティアナリストの両氏に依頼した。 テストに使用したサンプルは、(1)ワイルドリストに掲載された598種類のウイルス、(2)ワイルドリストを補完する目的でJCSRが独自に収集したウイルス259種類、(3)セキュアブレインが研究目的で収集したウイルス1000種類。(2)と(3)には、世界中だけではなく、国内でのみ出回っているウイルスも含まれる。(1)と(2)については遠藤氏、(3)については星澤氏がテストした。 テストでは、ハードディスクにコピーしたサンプルを、