「超高速開発コミュニティ」が発足した。私も機会を見て参加したいと考えているのだが、それにしても「超高速開発」のキーワードは誤解を招きそうではある。その種のツールを使えば工期が半分とか3分の1になる――そのように勘違いされて導入すれば、ツールメーカーにとってもツールユーザー(開発者)にとっても残念なことになるだろう。 開発経験者はわかっているが、システム開発における律速過程は「実装」ではなく「実装されるべき仕様の確立」にある。そして、「統一感があって、有用かつフィージビリティ(実現可能性)が担保された仕様」を確立できさえすれば、どんな実装ツールを使おうがシステムはおおかた無難に完成するものだ。けっきょく「あるべき仕様がなかなか固まらない」点こそが、開発プロジェクトの慢性的な悩みのタネであって、この事実の前では「超高速に実装できる」ことの効果は案に相違して限定的なのである。 このことはドラえも
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