![フロントエンドエンジニアも知っておきたい HTTP/3 で変わること](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0aae99d5de72eaf2a373d825c11d2a44c341427a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffiles.speakerdeck.com%2Fpresentations%2F8663ea441a8a4ce9904433874e7aabd6%2Fslide_0.jpg%3F27864037)
Haskellコミュニティでは、ネットワーク関連を担当。 4児の父であり、家庭では子供たちと、ジョギング、サッカー、スキー、釣り、クワガタ採集をして過ごす。 前回の説明では、「Initial パケット」や「Version Negotiation パケット」といった用語を未定義で使いました。今回は、こういった「パケット」や「フレーム」が、どのような構造を持っているかについて説明します。 古典的なパケット IP、UDP、およびTCPでデータをやり取りする基本単位は、すべて「ヘッダ+ペイロード」という構造を持っています。このヘッダ+ペイロードという単位は、それぞれ以下のように呼ぶのが慣習です。 IP – パケット UDP – データグラム TCP – セグメント すべてパケットと呼んでも間違いではありません。UDPの場合、IPペイロードが「UDPデータグラム(UDPヘッダ+UDPペイロード)」に
マイクロソフトが「SMB over QUIC」ファイル共有プロトコル実装中。VPNなしでもインターネット上で安全にファイルサーバへのアクセスを実現へ マイクロソフトが次期Windows Serverに、HTTP/3のベースとなるQUICプロトコルを搭載する予定であることは先週の記事でお伝えしていますが、同社はこのQUICをファイル共有プロトコルであるSMBのトランスポート層に用いた「SMB over QUIC」も開発中です。 最初に同社がこれを明らかにしたのは、今年の3月に公開したブログ「SMB over QUIC: Files Without the VPN」ででした。 そして次期Windows Serverの開発状況を伝える先週のブログ「Announcing Windows Server vNext Preview Build 20201」でも、QUICをHTTP/3だけでなくSMBの
そもそもHTTP/2やHTTP/3とは何か? HTTP/2やHTTP/3とは、例えばあなたが今利用しているパソコンと、本コラムのデータが保存されているサーバーとの通信をやり取りするための「ルール」のようなものです。HTTP/3では、HTTP/2よりも通信効率が上がりWebサイトの表示速度が速くなると言われています。「HTTP/2」について知りたい方は、当コラムの『「HTTP/2」とは?あなたのサイトを高速化する次世代プロトコルに迫る』をご覧ください。 「SSLコラムなのにどうしてHTTP/3の記事を書いているんだろう?」と思う方もいるかもしれませんが、「HTTP/3」はSSL/TLSの利用が前提となっているため、SSLサーバー証明書(以下、SSL証明書)とは切っても切れない関係なのです。さて、本題に戻りますが「本当にWebサイトの表示が速くなるの?」「どうして速くなるの?」「対応を検討した
QUIC, HTTP/3 関連記事 QUICのAckとロスリカバリについて - ASnoKaze blog HTTP/3のヘッダ圧縮仕様QPACKについて - ASnoKaze blog WiresharkでのQUICの復号(decrypt) - ASnoKaze blog QUIC,HTTP/3 の draft-17に関するメモ - ASnoKaze blog HTTP over QUICと、その名称について (HTTP3について) *2019年9月更新 - ASnoKaze blog QUICの話 (QUICプロトコルの簡単なまとめ) - ASnoKaze blog HTTP/3というかQUICの通信がどのように暗号化されているのか勉強がてら軽くまとめる。(執筆時点でQUIC-TLS Draft 19) QUICでは、通信の多くが暗号化されています。アプリケーションデータはもちろんのこ
OSI参照モデルとTCP/IPモデル なぜいまでもOSI参照モデルによる説明が多いか QUICは、TCP/IPモデルのトランスポートとはいえるが、OSI参照モデルのレイヤ4とはいいにくい HTTP/QUICモデル QUICをどう解説するか OSI参照モデルとTCP/IPモデル かつてぼくたちは、7つのレイヤに分かれたOSI参照モデルという姿でコンピュータネットワークを学び、その7層のモデルにそって各種のプロトコルを理解しようとしていました。 だから、「SONET/SDH上のATM回線でIPパケットをやり取りする」という構想をきけば、「つまり、SONET/SDHがレイヤ1で、ATMがレイヤ2で、IPがレイヤ3なのだな」という枠組みを頭に描いていました。 と同時に、OSIのレイヤとはいったい……、というアンビバレントな想いにさいなまれることもよくありました。 「SONET/SDHがレイヤ1って
ギリシャからこんにちは!こんばんは! NTTコミュニケーションズアドベントカレンダー 6日目です。 私は今、神々の王ゼウスが生まれた伝説の島、クレタ島にいます。 というのも、こちらで開催されているACM CoNEXT 2018という国際学会に参加しているからです。 QUICに関する最新成果を発表する Evolution, Performance, and Interoperability of QUIC (EPIQ) ワークショップ も併催されました。 ポスター発表もしてきたので、今日はそれに関連して、kubernetes(k8s)を使ったQUIC負荷テスト の構成方法について、お話します。 この記事でわかること QUICについての基礎知識 kubernetesを使った負荷テストの構築手順(kubeadm + kubenet) QUICとは QUICは、TCP+TLSに代わるUDP上の新し
QUIC(Quick UDP Internet Connections)プロトコルは、TCPではなくUDPをベースとして開発された、全く新しいWeb向けのプロトコルです。 (冗談で) TCP/2 と呼ぶ人までいます。 私がQUICについて知ったのは数週間前のことです。 SysCast Podcastのcurlとlibcurlについてのエピソード を聞いていた時でした。 QUICプロトコルの本当に面白い点は、UDPへの移行というところだと思います。 現在、Webの伝送プロトコルは、信頼性を確保するため、TCP上に構築されています。このTCP接続を開始するためには、 3wayハンドシェイク が行われています。つまりこれは、接続を開始するたびにラウンドトリップ (ネットワークパケットの往復) が追加されるということであり、新たな接続先に対し大幅な遅延を生じさせているのです。 (出典: UDPを介
SPDYやQUIC登場の背景。Webの進化がプロトコルを変えつつある。HTML5 Conference 2013 Webをより速くしようと、HTTPよりも優れたプロトコルとして提案されたSPDY(スピーディ)。しかしそのSPDYによって、下位レイヤであるTCPの制限が顕著に見えるようになってしまい、そのことでTCP以外のプロトコルとしてQUICをGoogleが提案しています。 Webの進化は、インターネットのプロトコルにまで影響を与えようとしている、という非常に興味深い話が、HTML5のコミュニティ「html5j」主催のイベント「HTML Conference 2013」で行われた小松健作氏のセッション「最新Webプロトコル、傾向と対策」で行われました。 その内容をダイジェストで紹介しましょう。 最新Webプロトコル、傾向と対策 小松です。所属はNTTコミュニケーションズでHTML5の研究
Intro Google が SPDY の開発を始めたのは 2009 年で、 2012 年に HTTP2.0 のドラフトとして採用されたあたりからちょっと話題になりました。 翌 2 月には新たなプロトコル QUIC の存在が Chromium のソースからリークしたのですが、しばらくは音沙汰なく。 6 月に入ってやっと Google から公式アナウンスとドキュメント類が出ました。 去年から今年にかけて立て続けに出てくる新しいプロトコルの話。 なぜ今 Web のプロトコルが見直されるのか? 何が問題で、なぜ Google はそれらを作り変えるのか? SPDY や QUIC は Google の独自プロトコルだけど、それは本当にただの独自プロトコルで終わらせていいのか? 20% ルールで作ってみた Play プロジェクトでしかないのか? こうした新しい動きには、かならず「それまで」と「今」を踏
まずは免責事項。 1.Disclaimer 本ブログの記載内容は、筆者が独自に QUIC に関する Chromium のソースを分析し、検証した結果です。 QUICに関するGoogle からの公式な技術資料は現状公開されていません。 今後、QUICの技術仕様の公表で本ブログの記述内容が不十分だったり、誤っている可能性があります。ご理解の上お読みください。 (注: 2013年6月27日に Google は正式に QUIC 仕様を公開しました。「Experimenting with QUIC 」 本ブログの内容は大筋では間違っていませんが、当時の解析漏れやその後の開発等により、細かいところで異なっていたり、説明が大きく不足している部分もあります。お読みになる際はご注意ください。) 2. はじめに、 Googleがまたまた新しいプロトコルの実装を始めました。Web表示の高速化を目指した SPDY
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