新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、開催の是非が問われている東京五輪。そうした中、IOC(国際オリンピック委員会)の最古参委員、ディック・パウンド氏(79)が、「週刊文春」の単独インタビューに応じ、「菅首相が中止を求めても、大会は開催される」などと述べた。 【画像】2016年10月、現在の上皇、上皇后両陛下に謁見したバッハ氏 パウンド氏はカナダの元競泳代表選手。1978年からIOC委員を務めており、バッハ体制下では最古参委員だ。ファン・アントニオ・サマランチ会長時代には副会長を務めるなど、IOCの要職を歴任してきた。「現会長のバッハ氏にも直言することを厭わない重鎮委員」(IOC関係者)だという。 そのパウンド氏が「週刊文春」の取材に応じたのは、日本時間の5月23日(日)深夜。以下、本人との主なやり取りだ。 ――日本の世論調査では今夏の開催に8割が否定的だ。 「昨年3月、延期は一