ロシア軍はすぐウクライナ政権を陥落できる――。そんな楽観をロシアのプーチン大統領は抱き、侵攻に踏み切ったとされる。 念頭には、ウクライナに作ったスパイ網もあったのではないか。そううかがわせる調査報道をロイター通信が発表した(7月28日)。 ロイター通信によると、クレムリン(ロシア大統領府)は侵攻がスムーズにいくよう、そのはるか前からスパイ網を築いていた。ダニーロフ・ウクライナ国家安全保障会議書記は記事の中で、次のように述べた。 「外敵のほかに、残念ながら内なる敵がいる。侵攻開始の時点で、ロシアはウクライナの軍や治安組織、司法界にスパイたちを持っていた」 ウクライナ北部のチェルノブイリ原発の場合、侵攻初日の2月24日午後、ロシア軍が2時間で制圧した。169人のウクライナ国家警備隊は戦うことなく武器を置いた。 すでに昨年、クレムリンはチェルノブイリ原発にスパイを送り込んでおり、その一人がこの日
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