ブックマーク / globe.asahi.com (165)

  • ウクライナとロシア、もう一つの攻防 武力衝突の影でうごめくスパイたち:朝日新聞GLOBE+

    ロシア軍はすぐウクライナ政権を陥落できる――。そんな楽観をロシアのプーチン大統領は抱き、侵攻に踏み切ったとされる。 念頭には、ウクライナに作ったスパイ網もあったのではないか。そううかがわせる調査報道をロイター通信が発表した(7月28日)。 ロイター通信によると、クレムリン(ロシア大統領府)は侵攻がスムーズにいくよう、そのはるか前からスパイ網を築いていた。ダニーロフ・ウクライナ国家安全保障会議書記は記事の中で、次のように述べた。 「外敵のほかに、残念ながら内なる敵がいる。侵攻開始の時点で、ロシアウクライナの軍や治安組織、司法界にスパイたちを持っていた」 ウクライナ北部のチェルノブイリ原発の場合、侵攻初日の2月24日午後、ロシア軍が2時間で制圧した。169人のウクライナ国家警備隊は戦うことなく武器を置いた。 すでに昨年、クレムリンはチェルノブイリ原発にスパイを送り込んでおり、その一人がこの日

    ウクライナとロシア、もう一つの攻防 武力衝突の影でうごめくスパイたち:朝日新聞GLOBE+
  • 対面授業再開、キャンパスに来るけど教室に来ない学生たち どうすべきか悩む教員:朝日新聞GLOBE+

    対面授業再開後の筆者の授業風景。教室で受講したのは4人だが、オンラインで40人近くが「出席」した=筆者提供 ■「対面」は76人中4人 まず、写真を見ていただきたい。これは対面授業再開から約2カ月後の12月7日の筆者の授業の様子である。この授業には76人が受講登録しているが、この日教室へやって来た学生は4人だけ。一方、教室で筆者が話している様子はZoomで同時中継されており、オンライン空間では40人近い学生が授業に「出席」している。この日は全15回実施する授業の11回目だったが、それまで教室へやって来る学生が10人を超えたことは一度もない。一方、オンライン授業の出席者は毎回少なくとも30人前後、多いと50人近くに達する。 感染拡大で大学が原則として全授業をオンラインで実施していた当時、学生や保護者からは「なぜ、小学校、中学校、高校は感染対策を取りながら対面授業を続けているのに、大学だけはオン

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  • アフリカを出た人類、どう全世界に広がったのか ホモ・サピエンスの旅路が見えてきた:朝日新聞GLOBE+

    最大の転機は1987年、細胞内小器官ミトコンドリアのDNA解析がもたらした。ミトコンドリアの遺伝子は母親からだけ受け継がれる。世界各地の人々のミトコンドリアに蓄積した突然変異をもとに、枝分かれの時期を推定し、さかのぼっていくと、12万~20万年前ごろアフリカにいたであろう女性にたどり着いた。 数年の激論の末、この分析は認められ、現生人類の起源はアフリカで、十数万年前以降に世界各地に広がっていったという「単一起源説」が常識になった。それまで、各地の原人や旧人が一部で交雑しながら地域ごとに特色ある現生人類に進化してきたという「多地域進化説」が優勢だったから、大逆転である。 そうなると、アフリカを出た現生人類がいつ、どのように移動していったのかが大きな問題になる。遺跡や石器などの考古学資料を、現生人類の旅路のなかに位置づけ直す作業が始まった。 ■見えてきた三つのルート 太田博樹・東京大学教授 そ

    アフリカを出た人類、どう全世界に広がったのか ホモ・サピエンスの旅路が見えてきた:朝日新聞GLOBE+
  • 技能実習制度の廃止を訴える指宿昭一氏「ゼノフォビア(外国人嫌悪)の根源は政府」:朝日新聞GLOBE+

    の技能実習制度をめぐっては外国からやってきた実習生らに対する人権侵害の事例や搾取の実態が次々と浮き彫りになっている。 日の同盟国であるアメリカも問題視し、国務省が今年7月、世界の人身売買に関する報告書の中でも言及。実習生の支援に取り組む指宿昭一弁護士を「ヒーロー」として認定した。 アメリカの問題意識はどこにあり、制度が今なお抱える課題とは何か。改めて指宿氏に聞いた。(内容は2回にわたって報告します) いぶすき・しょういち 弁護士(第二東京弁護士会)、暁法律事務所所長。1961年、神奈川県生まれ。筑波大を卒業後、17回にわたって司法試験に挑み、44歳で合格。46歳から弁護士として活動を始める。労働問題を専門とするほか、外国人技能実習生の問題や入管施設での外国人の人権問題などについても精力的に取り組む。アメリカ国務省が2021年7月、実習生の支援活動を評価し、人身売買と取り組む「ヒーロー

    技能実習制度の廃止を訴える指宿昭一氏「ゼノフォビア(外国人嫌悪)の根源は政府」:朝日新聞GLOBE+
  • 天使と交信する王女が、霊媒師と交際開始 ノルウェー王室の生き方:朝日新聞GLOBE+

    ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女とシャーマンのデュレク・ベレット氏=2019年5月16日、オスロ、ロイター

    天使と交信する王女が、霊媒師と交際開始 ノルウェー王室の生き方:朝日新聞GLOBE+
  • 「キャンセル・カルチャー」が燃えさかるアメリカ いま何が起きているのか:朝日新聞GLOBE+

    米ワシントンで4月20日、上院司法委員会の公聴会に出席した共和党のジョシュ・ホーリー米上院議員=ロイター。2020年の米大統領選で不正投票があったと主張し、米連邦議会議事堂での暴動をあおったとして多くの批判を受けた

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  • ドイツの子ども用ハーネスが奇抜な理由 「犬の散歩?」「安全のため」論争の先へ:朝日新聞GLOBE+

    乳幼児が勝手に親から離れないようにするひも「子供用ハーネス」が先日、話題になりました。 発端はあるテレビ番組が「子供用ハーネスをどう思うか」について街頭インタビューを行い、「軽い感じ」で街行く人の意見を紹介したことです。 子供用ハーネスについて「好きか、嫌いか」と問うなど、切り口がイメージや印象論に終始、単なる「面白ネタ」として消費されてしまったのです。 ただテレビに限らず、日の社会では子供用ハーネス自体が好奇の目で見られるという現実もまだあります。 今回は海外の状況と比べながら子供用ハーネスについて多方面から考えてみたいと思います。 何年か前にドイツの空港で乗継をした時のこと。待ち時間が長く、空港のロビーには大人のほかに子供も何人かいました。 そんななか、2、3歳ぐらいの白人の男の子があたりを元気に歩きまわり、男の子の2メートルぐらい後ろにはお母さんの姿が。 よく見るとお母さんはひもを

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  • アメリカで新設された宇宙軍、「制服づくり」という最初の難関:朝日新聞GLOBE+

    米宇宙軍制服の試作品=U.S. Space Force via The New York Times/©2021 The New York Times。上着の濃紺は宇宙の広大さを表している

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  • 冷戦時代、「ソ連軍を迎え撃つ決戦場」だった北海道の村 歩いて見えた、その理由:朝日新聞GLOBE+

    ■決戦用の戦車部隊 私たちは10月半ばの午前9時半、音威子府から52キロ南に下った名寄を出発した。郊外には、音威子府に一番近い陸自名寄駐屯地がある。 松村さんによれば、自衛隊は当時、定員割れに苦しんでいたが、北海道の部隊だけは定員を満たしていた。第2師団は当時9千人で充足率100%だった。陸自の隊舎は2段ベッドが普通だが、名寄だけは3段ベッドが導入されていたという。有事になれば、松村さんらの戦車部隊は名寄の普通科(歩兵)部隊などと合流し、戦闘団をつくって現地に向かう手はずになっていた。 陸上自衛隊第2師団名寄駐屯地=牧野愛博撮影 松村さんは当時、自衛隊が導入を始めた74式戦車4両を指揮する戦車小隊長だった。74式は61式に次ぐ2代目の国産戦車で、音威子府付近を流れる天塩川を渡河できるように設計されていた。重量38トン。不整地での燃費は1リットルあたり約200メートル。約800リットルを積載

    冷戦時代、「ソ連軍を迎え撃つ決戦場」だった北海道の村 歩いて見えた、その理由:朝日新聞GLOBE+
  • JR東海ツアーズ、旅行チラシに「訪日外国人が少なく風情」 「差別」と批判され、謝罪:朝日新聞GLOBE+

    JR東海の子会社にあたる旅行会社「JR東海ツアーズ」(社・東京)が、「訪日外国人が少なく風情ある各地へのご旅行を、ぜひこの機会に」などと記載した旅行チラシを公開し、ソーシャルメディアで「外国人差別だ」などと批判を受けていたことが分かった。 同社は10月15日、「大変ご不快な思いをさせてしまうような内容」があったとして公式サイトで謝罪した。 JR東海ツアーズ総務人事部によると、チラシは新横浜支店が作成。9月29日から公式サイトで電子版を掲載し、10月上旬には支店周辺の住宅のポストに入れる形で、少なくとも数万枚のチラシを配ったという。 チラシは「新横浜駅近隣にお住いのお客様へ」と題し、「訪日外国人が少なく風情ある各地へのご旅行を、ぜひこの機会にご検討されてはいかがでしょうか」と、以下(全文)のようにPRしていた。 新横浜駅近隣にお住いのお客様へ 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げ

    JR東海ツアーズ、旅行チラシに「訪日外国人が少なく風情」 「差別」と批判され、謝罪:朝日新聞GLOBE+
  • 指宿昭一氏のほかにも7人の「ヒーロー」 人身売買と闘う彼らはどんな人物?:朝日新聞GLOBE+

    外国人労働者の権利保護に取り組む指宿昭一弁護士が、アメリカ国務省による今年の「人身売買に関する報告書」で、人身売買と闘う「ヒーロー」に選ばれた。 実はほかにも7人が「ヒーロー」に選定されている。人身売買の被害者を支援、児童売春・労働に立ち向かうアフリカのNGO代表ら、「現代の奴隷制」と非難された労働制度を改革した中東の官僚……。7人の思いとともに、その活動を紹介する。 指宿昭一弁護士=@StateDept/Twitter アルバニアで活動するNGO代表 バルカン半島にあるアルバニアはヨーロッパ最貧国のひとつとされる。この国では、女性や子どもらがヨーロッパ各地に売られ、売春や労働を強いられている。そんな惨状に胸を痛め、活動を続けるのがNGO「メアリー・ウォード・ロレト(MWL)」のイメルダ・プール代表だ。 プールさんはイギリス出身の修道女。16年ほど前にアルバニアとイタリアを視察した際、児童

    指宿昭一氏のほかにも7人の「ヒーロー」 人身売買と闘う彼らはどんな人物?:朝日新聞GLOBE+
  • コンテナで命を落とした26歳ベトナム人女性 「なぜ」の答えを探しに故郷に向かった:朝日新聞GLOBE+

    ■作文で初めて知った娘の夢 ハノイから車で6時間。陽光を受けて青々と輝く水田が道路沿いに広がっていた。チャー・ミーさんの実家があるベトナム中部ハティン省の町ゲン。父親のティンさん(56)がバイクで近くまで迎えに来てくれた。 チャー・ミーさんの両親を訪ねるに当たって、私には2人に渡したいものがあった。彼女が神奈川県相模原市の品工場で技能実習を始める時に書いた作文だ。会社からの課題として自己紹介を兼ねて提出していた。英国の事件の約1カ月後、チャー・ミーさんのことが知りたくて会社を訪ねた私に、日の生活をサポートした総務課長の佐藤友教さん(36)が託してくれた。 チャー・ミーさんが書いた日語の作文。技能実習生として働き始める時に自己紹介を兼ねて会社に提出していた=実習先の会社提供 彼女は会社が迎えた実習生の2期生で、コンビニ向けの総菜調理を担当していた。同僚と一緒に素材を下処理するだけでなく

    コンテナで命を落とした26歳ベトナム人女性 「なぜ」の答えを探しに故郷に向かった:朝日新聞GLOBE+
  • マダニ媒介の感染症、全国で拡大中 人の社会にこぼれ出る病原体、「根本治療」の道は:朝日新聞GLOBE+

    国連環境計画(UNEP)は昨年7月、大規模な感染症の流行が今後も繰り返されると警告。人と野生動物、生態系の健康に一体的に取り組む「ワンヘルス」の必要性を提言した。日では動物由来感染症の一つ、マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を対象にワンヘルスの研究プロジェクトが、森林総合研究所(農水省)と国立環境研究所(環境省)、国立感染症研究所(厚労省)によって進められている。三つの研究所が省の垣根を越えて取り組む研究プロジェクトは、これが初めてという。 マダニを捕獲する森林総研の亘悠哉・主任研究員(左)と森嶋佳織・特別研究員=茨城県かすみがうら市 茨城県かすみがうら市の雑木林。1メートル四方ほどのネル状の白い布を、草むらに沿わせてから引き上げると、ごま粒のようなものが動いていた。「マダニ、ここにもいますね」。森林総合研究所主任研究員の亘悠哉さんが指し示した。樹木に仕掛けた自動撮

    マダニ媒介の感染症、全国で拡大中 人の社会にこぼれ出る病原体、「根本治療」の道は:朝日新聞GLOBE+
  • ポケモンGOのレアキャラが導いた生物学の研究成果 異能の科学者が沖縄にいた:朝日新聞GLOBE+

    ゲームポケモンGO」のレアキャラ、ガルーラ(画面)はオーストラリア限定のポケモン。これを大真面目に利用した研究は、将来の野生動物保護政策に一石を投じるかもしれない 世界中の人たちをとりこにしているスマートフォンゲームの「ポケモンGO」。ハマった人であれば、地域限定のレアキャラが存在することをご存じでしょう。 その一つが、オーストラリアでしか手に入らないとされるガルーラです。おなかに袋があって、そこに子どもを入れて育児をしています。 さながらオーストラリアに生息するカンガルーのよう。ご当地キャラにぴったりです。 実は、この架空の生き物ガルーラを学問に応用し、実際の生き物の生息研究を発展させることに成功した科学者が沖縄科学技術大学大学院(OIST)にいます。彼のユニークな研究成果を紹介します。 その科学者はダン・ウォーレン博士です。アメリカ・オクラホマ州の出身で、統計生態学が専門です。 ウォ

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  • 死んだペットが10万ドルでよみがえる クローン犬誕生の現場に立ち会った【動画あり】:朝日新聞GLOBE+

    スアム生命工学研究院で生まれるクローン犬【注意:手術シーンが含まれています】 王女の愛犬が複製された 「今から生まれるのは、ある国の王女の犬のクローンです」。韓国・ソウル市南西部にあるスアム生命工学研究院。手術服に身を包んだ代表の黄禹錫(ファン・ウソク)(65)が、台の上に仰向けに寝かされた母犬を前にそう説明した。手術室の外では、米国やタイから来たという見学者十数人がガラス越しに様子を眺めている。 クローン犬の細胞の着床手術に臨む黄禹錫=ソウル、伊藤進之介撮影 帝王切開の要領で手術を始めて約4分。代理母である母犬の子宮から手のひらに乗るほど小さい黒い子犬2匹が取り上げられた。2人の助手が保育器の中で体をさすると、子犬たちは元気な声で鳴き始めた。助手たちは依頼主の王女に送るため、その姿をスマートフォンで写真と動画に収めた。 研究院では2006年からクローン技術で犬を複製している。2008年に

    死んだペットが10万ドルでよみがえる クローン犬誕生の現場に立ち会った【動画あり】:朝日新聞GLOBE+
    taron
    taron 2021/09/21
    なんか気持ち悪いなあ。生命への敬意が欠けているというか。ほぼ同じ遺伝子と言っても、別の個体なんだけどなあ。/つーか、研究不正と資金横領するような輩がやってるのか…
  • ポルシェはなぜ、ドイツの女性に人気がないのか ピンク色の車体めぐり「炎上」発言も:朝日新聞GLOBE+

    ポルシェの創立者であるFerdinand Porsche氏はかつて次のように語っていました。「我々は、誰にとっても『来は不必要だけれど、誰もが欲しがる車』を作っていく」 車種によってポルシェは4秒で時速100キロに達することができるものの、このような瞬発力のある車が日常生活において果たして「必要」なのかというと、答えは冒頭の創立者が言うように「ノー」なのでしょう。 それでもドイツでポルシェが根強い人気を誇るのは、ポルシェに「必要性」以外の魅力があるからです。 時速制限のないドイツの高速道路で誰よりも早く走れるという爽快感、ポルシェに乗っている時の他人からの羨望の眼差し、そして何よりも「最もカッコいいスポーツカー」というイメージに助けられてドイツのポルシェは人気を保ってきました。 ところがドイツでは最近、「ポルシェに対してポジティブなイメージを持っている」のは「ほぼ全員が男性」だということ

    ポルシェはなぜ、ドイツの女性に人気がないのか ピンク色の車体めぐり「炎上」発言も:朝日新聞GLOBE+
  • 「占領地で私たちのアイスは売りません」 ベン&ジェリーズ、ユダヤ人創業者の宣言:朝日新聞GLOBE+

    イスラエル占領下のヨルダン川西岸にあるユダヤ人入植地エフラートの料品店に置かれたベン&ジェリーズのアイスクリームケース=2021年7月20日、ロイター

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  • 中国Z世代が傾倒する毛沢東 格差への怒り、政府も警戒:朝日新聞GLOBE+

    彼らは、図書館や地下鉄で、彼のを読んでいる。彼の著作に特化したオンライン読書クラブを立ち上げた。音声と映像を何時間分もアップロードし、彼の革命思想の教えを広めた。 毛沢東は、中国のZ世代(訳注=1995年以降の生まれで、高度経済成長期やデジタル時代の進行とともに成長した世代を指す)の間で復活を遂げつつある。数十年にわたる不断の政治キャンペーンで何百万もの人命を奪った中国共産党の最高指導者は、1976年の死去からずっと後の生まれで当時の影響を被っていない彼らを奮起させ、元気づけている。彼らにとって毛沢東は、もがき苦しむ名もなき存在の絶望的な自分たちに語りかけてくれる英雄なのだ。 社会的不平等の拡大問題に取り組む現代の中国にあって、搾取的なビジネス階級に向ける多くの若者たちの怒りの感情を毛沢東の言葉は正当化してくれる。彼らは、毛沢東の足跡をたどって中国社会を変えたいと望んでおり、中には、必要

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  • タリバンのアフガニスタン速攻制圧なぜ? 7年前から「寸止め」、農村支配で都市包囲:朝日新聞GLOBE+

    治安維持の名目で、カブール市内に展開するイスラム主義勢力タリバンの特殊部隊とされる画像。8月23日、タリバン構成員が朝日新聞に提供した 首都に進軍してきたタリバンの映像を見て、気付いた点がある。彼らが手にしている自動小銃は、30年近く続いた戦いの中で彼らが使い続けてきた旧ソ連型のカラシニコフではない。世界各地の戦場で米兵が携行し、アフガン政府軍にも配ってきたM16だった。タリバンに対して、政府軍が武器を渡して投降したことを物語る。 2001年、米軍の圧倒的な軍事力を前にタリバンは政権を追われ敗走した。戦闘員の多くは、農村部や隣国パキスタンに逃れて身を隠した。当時、パキスタン側で取材したタリバン構成員は「いつでも反撃に出る。復讐は100年たっても遅くないということわざがある」と語ったが、当時、私はまったく現実味を感じなかった。 しばらくすると、タリバンはアフガン各地でゲリラ攻撃や爆弾テロを仕

    タリバンのアフガニスタン速攻制圧なぜ? 7年前から「寸止め」、農村支配で都市包囲:朝日新聞GLOBE+
  • 『否定と肯定』 歴史を否定する人と同じ土俵に乗ってはいけない:朝日新聞GLOBE+

    『否定と肯定』より、デボラ・E・リップシュタット役のレイチェル・ワイズ © DENIAL FILM, LLC AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2016 裁判の直接のきっかけに使われたのは、リップシュタット教授が1993年に出した著書『ホロコーストの真実 大量虐殺否定者たちの嘘ともくろみ』。英国人デイヴィッド・アーヴィング(79)は翌年、リップシュタットが講義中のエモリー大学の教室に乗り込み、学生たちの前で彼女を噓つき呼ばわりして責め立てた。この時の様子は映画の冒頭、リップシュタット役のレイチェル・ワイズ(47)と、アーヴィング演じるティモシー・スポール(60)が再現している。 リップシュタット教授はそれまで、アーヴィングに会ったことはなかったという。リップシュタット教授は当時を、「車のヘッドライトに突如照らされた鹿のように身動きができず、どうしたら

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