大学生(昼間部)の2016年度の生活費の年間平均は69万800円で、14年度の前回調査から2万4000円増えたことが、日本学生支援機構の調査でわかった。 増加は前々回の12年度調査以来。仕送りなど家庭からの収入が減る中、アルバイトの収入は増えており、同機構は「学生がアルバイトでやりくりする姿がうかがえる」としている。 今回の調査では、全国の大学生など約4万4000人から回答を得た。 増えた生活費の内訳は、携帯電話代を含む「その他の日常費」が1万400円と最多で「娯楽・嗜好(しこう)費」が6000円、「食費」が4800円と続いた。 生活費と学費を足した大学生の年間費用は188万4200円で、前回比2万2100円増。収入は同5500円減の196万5900円で、内訳は「家庭からの給付」「奨学金」が減った反面、「アルバイト」(35万6100円)が増え、アルバイトで減収分を補う形が鮮明になった。